暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第151話:Booster Forest
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苦笑したらしいが、炎を纏っての笑みは壮絶以外の何物でもなく、パンデモニウムの低い声が更に不気味さを引き立たせた。

「決着をつけよう…」

突如、パンデモニウムが全身から全てのエネルギーを解放するのと同時に構えた。

パンデモニウムのスペシャルアタックである葉断突は渾身の力を込めた一撃である。

衝撃波が渦を巻いて爪を包み込み、光が舞う瞬間に突風が吹いた。

「(速い…!!)」

葉断突の波動に巻き込まれぬように射程範囲外に逃げようとするエックスとエイリアだが、輝く爪が視界を席巻する。

「(一か八かだ!!)エイリア、下がるんだ!!」

「エックス!?」

エックスは覚悟を決めた表情でパンデモニウムの爪に突っ込んでいく。

自殺行為とも言える行動にエイリアは目を見開くが。

「ギガクラッシュ!!」

アーマーパーツをIシリーズに統一し、ニュートラルアーマーをイカロスアーマーに変化させ、スペシャルアタックを発動しているパンデモニウムに対抗するようにイカロスアーマーの必殺技であるギガクラッシュを発動した。

葉断突とギガクラッシュのエネルギーが激突し、その余波でロケット集積施設を吹き飛ばしてしまう。

「っ…痛…」

余波で吹き飛ばされてしまったエイリアは痛みに顔を顰めながら起き上がり、周囲を見渡すとボロボロでありながらも何とか瓦礫の上に立っているエックスと、倒れ伏しているパンデモニウムの姿があった。

どうやらイカロスアーマーの防御力で葉断突の威力が半減されたから耐えられたようだ。

しかし、逆に防御力を高めているのにも関わらず、エックスが立っているのがやっとということはあれをノーマル状態で受けていれば死んでいたことをエイリアに容易に想像させた。

「エックス!!」

「っ…すまない」

倒れそうになったところをエイリアに支えられたエックスはゆっくりとパンデモニウムに歩み寄る。

敵はとても穏やかな表情を浮かべていた。

潔い態度だとエックスとエイリアは思う。

「世界は…君、達…を選ん…だ。君達が…正しか…ったんだ。」

「いや、それは違うと思う」

途切れ途切れのパンデモニウムの言葉をエックスは間髪入れずに否定した。

「たった一度の戦いだけで、自分の正義…正しさを証明するなんて出来ない。お前が指摘した欺瞞も、多分その通りなんだと思う。」

エックスの言葉にパンデモニウムは驚いていたが、エックスは構わずに更に言葉を続けた。

「俺達も迷いながら戦っている。時に間違えたり、道を踏み外してしまうかもしれない。だが、それでも過ちから学ぶことだって出来るんだ。迷い…学びながら、少しずつ、前に進む。仲間や支えてくれる人と互いに助け合いながら。それが俺達
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