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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第151話:Booster Forest
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ロプス。

途中の仕掛けで降りることはあったが、エックスが先んじて敵を掃討してくれたために危険は余りなかった。

途中の部屋にサイクロプスの電磁ナパーム砲を省いた量産型ライドアーマー・ゴーレムが襲い掛かってきたが、エイリアがナパーム砲から超電磁ナパームを発射して最初の1機の動きを止めた後にエックスがバスターを構えた。

エックス「レーザーチャージショット!!」

貫通力に優れたアームパーツIのレーザーチャージショットを発射し、例え一撃で倒せなくとも再び2発目のレーザーチャージショットを放ってゴーレムを殲滅した。

「凄いわねエックス」

「エイリアがサポートしてくれたからだよ。さあ、先を急ごう」

何とか仕掛けを動かし、攻略していくエックスとエイリアだが、この先にあるエレベーターは足場になりそうなコンテナが破壊されており、サイクロプスでは進めそうにない。

仕方ないのでエイリアに降りてもらい、壁蹴りで扉の前に辿り着くとエレベーターに乗り込み、ロケット集積施設の屋上に辿り着いた。

バイオロイドの巨木が枝を茂らせ、深緑の葉を広げており、科学力を結集させた様々なヤコブ関連の施設の中で唯一、生命の営みを感じさせる場所であった。

屋上にはこの施設のボス…ロケット集積施設の管理人であるバンブー・パンデモニウムがエックスとエイリアに背を向ける形となって佇んでいた。

そしてゆっくりとエックス達に振り返って語りかける。

「君達は知ってるかな?ロケットの始まりは、戦争に使われるミサイルだったんだよ…」

「「…………」」

「世界は、破壊に使われるものばかりを造り出してきた…ミサイルとか…僕達、レプリロイド…そうやって破壊に繋がる危険なものを産み出しながら世界はここまで来たんだ…君達も考えた事があるんじゃないかい…?この世界が滅びたがっているって…」

「滅びたがっているか…パンデモニウム。俺達レプリロイドには心があるために確かにお前の言う通りに争いが起きることもある。だが、誰かを滅ぼすと言う考えだけは絶対に間違っている!!お前達の主張のせいでどれだけの人間やレプリロイドが無意味な犠牲に苦しめられたのか分かっているのか!?」

パンデモニウムの言葉に一定の理解を示しながらもエックスはこの戦いによって罪のない人々が犠牲になったことに対して怒りを露にしながら叫んだ。

バスターを向けられてもパンデモニウムは一切の動揺も見せなかった。

「それで君達は僕達を殺すんだね」

エイリアはパンデモニウムの言葉に思わず息を飲み、エックスは顔を顰めた。

パンデモニウムの言葉は“正義”を司る者として、尤も向き合うことが苦しい矛盾であった。

「それって、君達も僕達も同じじゃないのかい?」

「………
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