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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第150話:Prim Rose
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ンの攻撃に反応出来るように身構えた。
「愚かな人だ…あってはならないのは、この世界の方だと考えたことはないのですか?まあいい、我々の邪魔をするというのであれば、排除するまでです!!キューブドロップ!!」
アントニオンが両腕を天に掲げた瞬間、小さな重力球で破片を集めて製錬した真四角のブロックが現れる。
そして製錬した巨大なキューブをゼロとアイリス目掛けて投げつける。
重量のあるそれを物ともせずに投げ飛ばし、ゼロとアイリスの元に勢いよく落下した。
弾ける音が部屋に響き渡り、落下のショックでキューブが砕け散る。
粉々となったキューブの破片の下には何もない。
何とか2人は寸前でキューブを回避していた。
「ふふ…フォーミックアシッド」
動物の蟻がそうであるように、アントニオンは壁をよじ登り、天井に移るのと同時に高い粘着性を持つ緑色の液体を撒いた。
「ゼロ!!」
「しまった…っ!!」
高い粘着性を持つ液体によってゼロの足が取られる。
その液体の粘着性はゼロの力でも脱出出来ない程で、アイリスは即座にゼロの元に駆け付けると、サーベルで液体を斬り裂いて救出した。
「すまんアイリス、助かった」
「ええ」
2人は天井を見上げると、アントニオンが超越者の如きの顔で見下している。
新世代型レプリロイドとして、アントニオンは旧世代のレプリロイドをゴミのように見下ろしていた。
「さっきの威勢はどうしたのです?このままでは私を倒せませんよ」
「貴様…」
「ゼロ」
隣のアイリスの声にふと我に返る。
ゼロの隣では、アイリスが冷静にアントニオンの隙を伺いながらサーベルを構えていた。
彼女はゼロのアドバイスを忠実に守っている。
「すまないアイリス。言った俺が忘れていた。」
伏せ目がちに笑うと怒りと鼓動を落ち着かせる。
アントニオンが地に降り立つのと同時に、両手を天に掲げて意識を集中させる。
「これで終わりです。キューブフォールズ!!」
声高に叫んだ次の瞬間、上空に巨大なキューブが次々に出現した。
「(なる程、これで確実に押し潰すつもりか…)」
落下速度はかなりのものであり、僅かでもタイミングを外せば下敷きになるだろう。
「アイリス、行くぞ!!」
直ぐ様、ゼロはボディに組み込んだチップの力で潜在能力を解放するとアーマーの色が黒に変化し、金色の髪も銀色に変わった。
防御力を犠牲に攻撃力と機動力を強化した新たなブラックゼロの力を解き放つ。
「ええ!!」
全身の感覚を研ぎ澄ませ、キューブを回避していく。
1つずつ確実にキューブを回避していき、キューブの砕け散る音を聞きながら、ゼロとアイリスはア
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