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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第149話:Troia Base
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…………」
虚しい腕を凝視するアクセルだったが、次の瞬間に膝を突いてしまう。
「どうして…こうなっちゃったんだろう……」
ルインの悲しげな呟きがサンフラワードの残骸が転がるトロイアベースのボスエリアに響き渡った。
「………俺達もハンターベースに帰投するぞ」
他のメンバーよりも幾らか冷静さを取り戻したゼロは全員に帰投を呼び掛けると、全員がハンターベースに転送された。
エックス達がハンターベースに帰還すると、エイリアのイエティンガーから受けたダメージは既に完治しており、事情を知った時の彼女の絶望に染まったような表情は見ていて痛々しい。
「ご苦労だった。エックス、ゼロ、ルイン…そしてアクセル」
イレギュラーハンター総監のシグナスが総監らしく重厚な声で4人を迎える。
彼もルナのことを聞いたはず、あのルナがシグマの手によってイレギュラーとなって銃を自分達に向けてきたことを。
自身がイレギュラーハンターの総監に就任して間もなく起きたコロニー事件から苦楽を共に過ごした仲間がイレギュラーと化したことにシグナスも戸惑わないはずがない。
しかし、今は感傷に浸っている場合ではない。
司令官であるなら尚更で、シグナスは部下を統べる威厳に満ちた表情を浮かべ、口を開いた。
「お前達の活躍もあって、残りのイレギュラーは残り2体のみとなった。だが油断は禁物だ。早速エックスのチームとゼロのチームに出撃してもらう。ゼロとアイリスの次の行き先はプリム・ローズだ。パレット、プリム・ローズへの転送を」
「……分かりました…」
「了解」
「分かりました」
「エックスはエイリアと共にブースターズ・フォレストのロケット集積施設に向かえ、アクセルとルインはメンテナンスを受けたら、少し休むといい」
「分かった」
「分かったわ」
エックスとエイリアはアクセルを見遣ると、彼は悲痛な表情で俯いていた。
不安が胸中に渦巻き、苛まれているような表情。
エックスとエイリアが何か声をかけようとした時、ゼロがアイリスと共に転送準備に入っていた。
「行くぞアイリス。パレット、ナビゲートを任せたぞ」
「任せて下さい…ゼロさん、アイリス先輩。気をつけて下さいね」
「ええ」
「ああ、エックスとエイリアも気をつけてブースターズ・フォレストに向かえ、忌々しいがヤコブ計画に携わる特別製なだけあって性能も伊達ではない。」
「ゼロ、ライト博士から受け取った強化チップだ。持っていくといい」
「ああ」
ゲイトから強化チップを受け取り、ゼロとアイリスは転送室に向かう。
2人の見送りのためにエックス達も転送室に向かって歩き出す。
「ゼロ…分かっている…(でも…ルナは
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