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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第149話:Troia Base
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る欠点があったが、先程のドクラーゲンのコピーのスペシャルアタックはオリジナルと比べても全く見劣りしない威力であった。
「ルナがあんな状態になるなんて…一体何をされたって言うの…!?ルナも新世代型だからウィルスの類は効かないはずなのに…!!」
「僕にも分からないよ…でもこれだけは確かだよ…あいつに何かされたってことはね…!!」
新世代型のレプリロイド達の暴走の原因であろうシグマならルナをもイレギュラー化させる術を持っていても不思議ではない。
「アク…セ…ル」
「ルナ……正気に戻ってよ…お願いだから」
バレットを握り締めながら懇願するアクセルだが、ルナには届かない。
ルナがフルチャージを終えたバレットを構えた直後にアクセルとルインの後方からレーザーチャージショットがルナに向かっていく。
「っ!!」
咄嗟に跳躍してかわし、ルナは狂気に染まった瞳をそちらに向けた。
「ルナ…!!」
「お前は…一体何をしているんだ…!!」
ハンターベースでも異変を感知してイエティンガーを撃破して帰投したエックスと次の出撃場所の転送場所を探っている最中のために待機していたゼロをトロイアベースに出撃させたのだが、アクセルとルインに攻撃を加えようとしたルナの姿を見て、エックスが止めるために即座にニュートラルアーマーを装着し、レーザーチャージショットを放ったのだ。
「エ…ックス…ゼ…ロ…」
「ルナ…!?」
「まさかお前…イレギュラー化したのか…?」
彼女から発せられる狂気、そしてノイズまみれの声にエックスは目を見開き、ゼロは掠れた声で呟いた。
「シグマだよ!!シグマがルナに何かしたんだよ!!」
「…っ、そういうことか…!!」
それを聞いて驚くのと同時に納得するエックス。
新世代型レプリロイドのイレギュラー化に関してはエックスもアクセルと同じ考えだったのだろう。
「シグマめ…!!」
Zセイバーの柄を強く握り締めながら呟くゼロ。
ルナは狂気を孕んだ瞳を向けながら無表情でバレットを構えたが、彼女に通信が入った。
『ルナよ、一旦私の元に戻れ』
【シグマ!?】
僅かだが、聞こえてきたシグマの声に全員が目を見開いた。
「…………何故?」
『このまま簡単に終わらせられてはつまらん。奴らには更なる苦痛を味わってもらわねばならん。私の理想実現の邪魔をしてきた奴らへの罰を与えるためにな。そのために一度戻れ』
「了解」
シグマの言葉にルナがそう返すと、転送の光に包まれていく。
「ルナ…!!」
呼び止めたアクセルの目の前でルナの姿が消えた。
伸ばした手が、後僅かの距離で触れられるはずだった手が虚空を掴んでいた。
「…
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