暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica41-Aモルゲンデメルング艦隊攻略戦〜Herrscher des Ozean〜
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偽アリシアちゃんの身柄を本局捜査部に、そしてヴィヴィオ達をリアンシェルト少将に預け終えた私とフェイトちゃんは、ミッドに降りるためのトランスポートホールへと向かっていた。その最中、アリシアちゃんが偽者と入れ替わり、大隊に情報を流していたことにショックを受けてるフェイトちゃんを気遣った。

「気を失っていて会話も出来なかったけど・・・入れ替わってたことに全然気付けなかった」

一番近くで一緒に過ごしていた妹のフェイトちゃんですら気付けなかった。それほど完璧な偽者を用意できる大隊には恐怖しかない。

「フェイトちゃんもやっぱり残った方が・・・」

「ううん。行くよ。はやてが言ってたでしょ。ルシルが今、大隊の拠点に潜入しているって。拉致されたアリシア、それにアリサ達が居るはずだって」

はやてちゃんとアインスさんから聞いたヴィヴィオ囮作戦の真実。私やフェイトちゃん、それに偽アリシアちゃんは、ヴィヴィオを囮にしてわざと拉致させて、ヴィヴィオが身に付けていた発信機能付きミサンガから拠点の場所を割り出す・・・ってことを聞かされてた。

(でもまさか、ルシル君がヴィヴィオに変装して自分を拉致させる、なんて・・・)

だけどそのおかげでルシル君は、大隊の一員だったフィヨルツェンさんの手によって拉致されて、今頃は拠点で大暴れ中かも知れないし、アリサちゃん達を救出してるかも知れない。ルシル君の強さと凄さを知ってるからこそフェイトちゃんは「ルシルを信じているから」不安そうな表情を消して、いつものキリッとした格好いい仕事顔を浮かべた。

「・・・そうだね。ルシル君ならきっと、みんなを助けてくれるよね!」

「うんっ!」

フェイトちゃんと笑顔で頷き合ってると、『高町なのは教導官、フェイト・T・ハラオウン執務官。リアンシェルト』です』って通信が入った。モニターに映ってるのはリアンシェルト少将だけど、ヴィヴィオ達の姿は無い。だからヴィヴィオ達に何かあったんじゃないか、って一気に不安になったけど・・・。

『第零技術部に協力を要請しました。彼女たちと合流し、第零技術部保有のLS級艦ベルリネッタでミッドへ降下。大隊艦隊との交戦に入ってください』

有無を言わさないようなリアンシェルト少将の指示に私とフェイトちゃんは「了解です」と応じるしかなく。トランスポートホールへと進んでいた私たちは、すずかちゃんたち第零技術部――スカラボ(この愛称はチーム海鳴の間で今でも使われてる)の艦ベルリネッタが停泊している艦船ドックへと進路変更。

「はやてちゃんのヴォルフラムはすでに発ってるみたいだし、早くしないと」

艦船ドックへ続く通路を駆け抜け、各艦船への搭乗トランスポートが集まるホールに到着するとそこには「すずかちゃん!」や、シスターズのトーレさん
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