星16 記憶
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なって大笑いしだしました。
「は、はははは!本物だ!こんな事いうヤツ、他に居ねーよ!ははははは!!」
「ま、まったくだ!真名しか居ないな!くっくっく!」
「ふ、二人共、わ、笑うのは失礼……ぷっふふっ!」
なんだか恥ずかしくなって柱の陰に隠れます。
「おお?真名、なんだよ。一年寝てる間に女々しくなってんじゃねーか」
「……いちねん?」
いちねん、私は一年眠っていたのでしょうか?
……なんなんでしょう?何やら胸に穴が開いた様にとても寂しい気もします。
忘れている一年前に何かあったんでしょうか?
私が何か思い出そうとしている間にディーテが二人に説明していました。
「は?記憶がない?」
「では、先程の発言は……」
「無意識……だろうね」
デス少年はおでこに手を当てて「くっくっく」とまた笑い出しました。はて?
「無意識であの言葉を言うとは。流石真名だな」
「ふふっ、確かに」
何やら少年達に笑われてしまいました。恥ずかしい。
「そういえば、教皇は起きた事を知っているのかい?」
「きょうこう?」
「あー、こりゃ知らなそうだな」
きょうこう?という方に私が起きた事を知らせないといけないみたいです。
三人は私を連れて上の神殿に連れて行ってくれました。
薔薇はディーテがなんとかしてくれましたよ。
黄金の鎧もディーテが着てます。
元々は私の鎧だったらしいのですが、今はディーテの鎧らしいです。似合ってますよっと言うと照れたように頬を赤くしてました。
そして鎧を脱いでキトーンの姿になるとデスくん?デス君、うん。デス君とシュラ?がまた驚いた顔をしてちょっと顔を赤らめて
「ま、前にも言ったが、馬子にも衣装ってな」
「キトーン、似合っている」
とりあえずは、ありがとうと言っておきましたよ。
少し会話しながら教皇宮の謁見の間に着きました。丁度今なら居るハズとの事です。
警備の兵士さんにシュラが話しかけます。
「教皇にお目通りしたい。扉を開けてもらうぞ」
「ハッ」
直に返事をした兵士さんが扉を開けて、私達は謁見の間に入ります。
すると奥で椅子に座っている人と目が合いました。彼が教皇?
「真名!?起きたのか!!」
そう言って教皇は小走りで私に近付き、仮面を外したかと思うと私の頬を両手で添えて顔を上に向けさせて、なんとキスしてきました。
驚いて目を見開いてしまいます。何故か嫌ではなくて、そのまま好きにさせていました。
何度も啄むかの様なキスです。長くそんなキスをしているので余裕が出来、なんとなく連れてきてくれた三人に目を向けると、三人共そっ
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