暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第148話:Central White
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がらVAVAにバスターを構えるエックス。

「よう、エックス。あの坊やに続いてお前もナイト気取りか?」

暗い黄緑のアーマーを纏い、キャノン砲を担いだ戦士。

彼は空に浮かびながら、エックスとエイリアを見下ろしている。

「妙なところで会うな…お前とは……ルナはどこにいる?答えてもらおうか…」

何時でも即座にレーザーチャージショットが放てるようにバスターのチャージをしながらエックスはVAVAに立ち向かう。

VAVAはそんなエックスをバイザーの下で笑みを浮かべながら言う。

「まあ、そう急ぐな…。直に会わせてやる。今、丁度目覚める頃だろう」

「あなたの目的は何なの……あなたを倒したエックス達への復讐…?それともただ単に強い相手と戦いたいだけなの…?もし、そうだと言うのなら血に飢えた殺戮者と変わらないわ」

エイリアの言葉にVAVAは笑みを深めた。

「殺戮者か…そうだな。血と硝煙を求め、現世という無限地獄をさ迷う鬼に違いないな。だが、それでいい。俺はそれでいい。それが“俺”なのだからな」

それだけ言うとVAVAは空へと消えた。

「待て!!逃げるなVAVA!!」

エックスが叫んだ時には既にVAVAは消えており、残されたエックスとエイリアは複雑な表情を浮かべて空を仰ぐしかなかった。

地上から遥か遠い月にあるシグマパレスの一室で、ルナが簡易なメンテナンスベッドに拘束されたまま眠っていた。

そしてゆっくりと目を開くと、瞳の色は今までと違い、まるで血を思わせ、狂気を感じさせるような紅に代わっていた。
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