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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
一族の物語 ―交わした約束― 再開
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た。
外道が完成した。
そして何より……鬼道一輝が、完成した。



「答え合わせは終了した。お前たち三人はアジ=ダカーハとは異なる形で、ヤツと同じ立場に至った!歓迎しよう、我が挑戦者たちよ!」

ゲームの第一段階。ゲームクリア条件へ挑戦する権利を、三人は答えを語ったことで獲得する。
その存在が自らを脅かすに十分な存在であるという条件を満たしたアジ=ダカーハとは異なる形だが、この三人はその位へと足をかけたのだ。祝福もしよう。喜びもしよう。その程度の人間性を彼は模倣しており、試練を与えるものとしての感動を彼は獲得した。

「さあ、さあ、さあ!まずは誰が俺の相手をする!我が世界の真実を、我が一族の責務を解き明かしそれでもなお打ち滅ぼさんとする勇敢にして無謀にして愚物なる挑戦者(大馬鹿者)達、その先駆けは!」
「あら、見ればわかるでしょう?それとも、テンションの上がり過ぎで視野が狭くなってしまったのかしら?」

と、そう言って。元から三人の中でも一歩前にいた彼女は、さらに一歩踏み出す。
ギフトカードを掲げ、胸を張ってそこに立つのは赤き乙女。己が従軍を従え、時に攻めよと、時に守れと、時に引けと、そして時に死ねと奴隷へ指示を出す、裏方にあるべき存在。何を間違ってもこの英雄に直接挑むべきではない、圧倒的な弱者。

「まずは私、久遠飛鳥が。鬼道の英雄にして外道の神霊たるあなたのお相手を務めます」
「たった一人で?この俺を相手に、戦闘能力皆無のお前が?」
「あら、愚問ね。今の貴方相手なら私一人でも十分対応できます。むしろそれ以外の選択肢はないでしょう?」

完全にこのゲームを理解している。ヤシロのことだから答えにたどり着けないヒントを与えるかそもそも偽りの回答を与えたと思っていたが、彼女を満足させ正しい助言を得たのだろう。そう確信した彼は、刀を抜く。

「百鬼夜行・絶望」

唱えられたのは、一つの言霊。檻の内部に存在するものの中でも霊獣に匹敵するかそれを超えるものだけを呼び出すキーワード。有象無象を用いるのではなく、少数精鋭による押し潰し。眼前にいる挑戦者を真に認め、打てる最大の手でもって対処する。

「アジ=ダカーハ、蚩尤。お前たち二人は十六夜の相手をしろ。残りは全員耀の相手だ」

言葉と同時、呼び出された従者(異形)は指示された標的を狙う。狙われた側も同時に飛び出してそれぞれの方向に向かい、この場を離れる。男は黒のコートを身に纏い、女はメダリオンに手をかけて。不意打ちにはならず、戦闘が始まるのは間違いない。

「これで邪魔は入らない。……始めようか、久遠飛鳥」

刀をおさめ、陰陽師としての正装を纏った外道は言う。黒に染まったその装束は、彼の在り方の一側面を正しく表現していた。

「当然だが、こうな
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