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ある晴れた日に
353部分:白銀の月その十八
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白銀の月その十八

「行くか、観覧車にな」
「やっぱり皆も来るかな」
「絶対来るだろうな」
 もうそれはわかっていることだった。来ない筈がなかった。
「後にな」
「気にしないではいられないけれど」
「それを気付かせないことだな」
 逆に言えば気付かれてもいいということだった。
「それじゃあこっちはな」
「そうね。それじゃあ」
「行くか」
 あらためて未晴に提案するのだった。
「観覧車な」
「ええ、それじゃあ」
 こうして観覧車に向かう二人だった。皆はそれを見てまた言い合うのだった。
「聞いたよな」
「ええ」
「確かに」
「観覧車か」
「そこに行くのね」
 それを確かめていくのだった。皆で。
「じゃあ俺達もだ」
「行くのね」
「そりゃ行かないと駄目だろうね」6
 桐生が真面目な顔で皆に言ってきたのだった。
「さもないとあの二人をチェックできないよ」
「それにここの観覧車って」
 茜は真面目な顔になって述べた。
「結構以上にいいのよね」
「大きいしね」
「あそこに乗ってゆったりってのもいいんだよなあ」
 静華と春華はもう完全に乗る気になっていた。凛に至っては明日夢を左から抱き締めてそのうえでこんなことを言う始末だった。
「じゃあ私は少年とね」
「私も。凛と一緒よ」
「人が見てないからっておかしなことしないわよね」
 咲も二人を完全に疑っていた。
「あんた達本当に」
「大丈夫よ、私達そんなことしないわよ」
「そうよ」
 明日夢もまた凛を抱き締め返しながら言っていた。
「これでも健全な関係なのよ」
「見たらわかると思うけれど」
「どう見ても健全には思えねえぞ」
「春華に同じ」
 春華と茜がそんな二人に突っ込みを入れる。
「どんどん関係が怪しいのになってるじゃねえかよ」
「明日夢って前からべたべたするところあったけれどね」
「えっ、北乃ってそうだったのかよ」
「そうは見えないけれどな」
 坂上と佐々は茜のその言葉を聞いて述べた。
「はっきりとしてて明るいって感じがするけれどな」
「べたべたするのは中森だけじゃなかったのかよ」
「私や恵美にだってよ」
 しかし茜は彼等にこう言うのだった。
「もうね。中学の時なんか」
「茜とずっと一緒だったのよ」
 恵美も彼女に話すのだった。
「もうね。手なんか組み合ったりプリクラ撮る時も」
「そういえば。こいつのプリクラなあ」
「べたべたしてるな」
 野茂と坪本はここで明日夢のプリクラ帳を見た。女組それぞれと如何にも楽しそうに映っているがそれ以上に明日夢の動きがかなり目についた。
「腰に手を回したりな」
「今にもキスしようとしたりしてるな」
「マジで北乃ってレズなんじゃねえのか?」
 野本は皆が言いにく
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