暁 〜小説投稿サイト〜
女神と星座の導きによりて
星14 地位と友人
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が居ました。マジかよ。

 「ちょ、ちょっとおおおおおおお!なんでそんな所にいるんですかああああああ!!」

 「そんな大声出さなくても聞こえている」

 「なんで!そんな!冷静なんですか!!私、本気で驚いて……ああもう!何があったんですか!誰が入れたんです!?」

 「サガだが」

 こやつ、もっと慌てていたハズだったんですけど、なんでこんなにも落ち着いてるんでしょう?
 私が慌てているのを見て「くっくっくっく」って笑ってるんですが……。
 笑ってる場合じゃないでしょー!
 
 「まったく、仕方ないですねぇ。なんだか余裕そうですけど、出れる根拠でもあるんですか?」

 「ない」

 「ないんかーい!」

 さっきからツッコミしかしてませんよ!いい加減ボケさせんかい!

「サガは長く俺を入れておくつもりはない様だったが、ヤツの悪の人格はどうかな?アイツは俺の事を邪魔に思っているからな」

 おおう、そっちでしたか。悪の人格マジKILL YOU!(殺意高いな自分)
 
 「それに、完璧にバレた」

 「何がです?」

 「俺達が出会っている事が完璧に、確信的にサガにバレた」
 
 いや、前に深夜に来た時にはバレてませんでしたっけ?見て見ぬフリしてくれてませんでしたっけ?あれ?

 「前からバレてませんでしたっけ?」

 「予想はしていたらしいが、確信はなかったらしい」

 あ、そなの。

 「え、まさか、それで入れられてる訳ではないですよね?」

 「馬鹿か。そんな訳あるまい」

 「ですよねー」

 じゃぁ、なんで入れられてるんです?
 そう聞くと、だんまりを決め込みました。ん?

 「……とにかく、俺の事は気にするな。必ず出て、ヤツをぶん殴ってやる」
 
 悪の人格の方ですよね?ですよね?

 「気にしますよ。大事な友達を放っておく事なんて出来ません」

 「……友か」

 波の音でかき消されて聞こえません。なんて言ったんですかー?

 「なんでもない。とにかく、サガには気をつけろ。今のヤツは何をしでかすかわからんぞ」

 なんていうか、恐ろしい忠告を頂きました。うわー、もしかして教皇とアテナ暗殺、アイオロス逆賊フラグ立ちましたー??
 とりあえず今日は双魚宮に帰る事にしました。また来るとカノンに言い残して。でも、それがカノンと会うのが最後になるとは思いませんでした。
 ……なんて言うと思いましたか!ちゃんともう一回会ってますよ!
 海水でずぶ濡れになって、息も絶え絶えになってましたが……。
 
 「お前、本当に来たのか」

 「来てはいけませんか?」

 「いけない訳ではないが……サガが来たらどうするつもりだ」

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