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女神と星座の導きによりて
星12 降臨間近
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か、大事な事ですよ。

 「何言ってるんです?私達は確かに十二宮を守る砦。だけれども、その他は下で働いている皆がいるから成り立つんじゃないですか。下を蔑ろにするのは論外。たまには労わなければ、信頼も何もありません」

 サガだって良くやってる事じゃないですか。ロドリオ村に行ってご老人に拝まれてるの知ってるんですよ?まぁ、黄金聖闘士になった私達にも拝んできますけど……。

 「材料はどうしているんだ。砂糖なんて貴重な物、良くそんなに手に入るな」

 「ふっふっふー、秘密です!なんてね。何、簡単ですよ。半年に一度だけ大量に買い占めているだけです。後は前回、使っていない砂糖を使いまわしているんです。使ってない砂糖をしっかり保存する方法があるのです。それに……」

 何より君達用に使って消費してますので古いのは直に無くなります!
 片手を振り上げ、そう言った私の顔は仮面で隠れてましたけど、輝いていたと思います。
 そして、そんな私をアイオロスとサガは苦笑して見つめて、ディーテや、デス君、シュラは呆れたかの様な顔をし、年少組は一部尊敬の眼差し(多分あまりわかってない)を私にしていたと、後でムウから教えてもらいました。
 まぁ、そんなこんなで、私は星の形をした小さな型抜きを持ち、他の皆さんにはそれぞれの星座の型抜きを持ってもらい、練っておいた生地に何個か皆さんで刳り貫いてもらいました。
 ただ、サガが自分の刳り貫いたクッキーを一つ欲しがったので、焼けた時にあげる事にしましたが、恐らくカノンにあげるつもりなんでしょう。弟想いな良いお兄さんですねぇ。
 ん……?仲が良いのは大変よろしいのですが、カノンってサガの中の悪を刺激して……サガが怒って……、あれ?こんな仲良しでカノンってスニオン岬に閉じ込められるんですか?え?マジで??
 どんな風に悪を刺激したのかが思い出せませんが……今のカノンって悪童って感じ全っ然ないんですけど。
 え、何かどこかでやらかしました?私。
 うーむ、全然心当たりがありますん。
 いえ、ありません。
 ……ま、なるようになりますよね!!
 と、開き直る私なのでした。
 とりあえず、クッキーの刳り貫きが終わり、熱しておいたオーブンもどきでクッキーを焼きます。
 耐熱性ガラスはこの台所にはありませんが、一部の方々が珍しがって覗き込みます。因みに今回は無塩バターがないので普通のバターに薄力粉、砂糖の三つで作りました。焼き時間は約十五分前後、簡単に出来上がります。
 今度、アイスボックスクッキーの作り方でもカミュに教えてあげますか。凍気で簡単クッキー!カミュ特性ですね。略してカミュクッキー。
 後でレシピ書きますか。
 そういえばですね。最近、砂糖の購入が楽になってきたんです。
 時代が変わってきたって事
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