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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第12話
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世界のキーア”によるもの…………そして”並行世界のキーア”がユリーシャをこの世界に転移させたのは恐らく私のようにユリーシャを救う為でしょうね…………)
ユリーシャの事情を聞き終えたリィンは辛そうな表情でユリーシャを見つめ、アイドスは静かな表情で考え込んでいた。
「ですから、どうかこの身を遠慮なく犯してください…………!それだけが”壊れた天使”であるこの身ができる”天使の役目”なのです…………!」
「ユリーシャさん…………(アイドス、何とかユリーシャさんが”娼婦”になってしまった原因――――再び魔法が使えるようにする方法を知らないか?御伽話等で天使は”神”と主従関係である事はよくある話だから、”女神”であるアイドスなら何か知っていると思うんだが…………)
自分を犯すように嘆願するユリーシャを辛そうな表情で見つめていたリィンはアイドスにある事を訊ねた。

(そうね…………結論から言えば、ユリーシャが再び魔法が使えるようになる手段を私は知っているわ。)
(ほ、本当か!?一体どんな方法だ!?)
(ここではその手段を取るのは難しいから、そうね…………このクロスベルに”星見の塔”という遺跡があるから、まずはその遺跡の屋上に行ってくれないかしら?そこでならユリーシャが魔法を使えるようになる手段が使えると思うわ。”星見の塔”への行き方は私が指示するわ。)
「(”星見の塔”だな?わかった。)―――ユリーシャさん、魔法の件ですが…………自分の知り合いから聞いた話になるのですがユリーシャさんのように魔法が失敗する天使族の方が再び魔法を使えるようになる手段を知っていて、その手段を自分も聞いた事があるのですが、まずはそれを試してみませんか?」
「え………人間族であるリィン様が天使族であるこの身が再び魔法を使える手段を…………?失礼を承知で申し上げますが、正直な所信じられないのですが…………」
アイドスの助言を聞いてそれを実行する為に申し出たリィンの申し出に一瞬呆けたユリーシャは戸惑いの表情で指摘した。

「ハハ、とりあえず騙されたと思って、これから自分と一緒にある場所に同行してくれませんか?もし失敗すれば、ユリーシャさんの希望通り、ユリーシャさんを抱きます。」
「…………わかりました。無駄とは思いますが、リィン様がそこまで言うのでしたら同行致しましょう。」
その後ユリーシャと共に自分の拠点である戦艦を出たリィンはアイドスの言う通りにまずはクロスベルに向かい、その後バスでウルスラ間道にあるバス停まで行き、そこからは徒歩で”星見の塔”へ向かって”星見の塔”に到着してからはユリーシャと共に時折襲い掛かる魔物やゴーレムを撃退しながら屋上に到着し、屋上に到着する頃には夜になって夜空に星々が輝いていた。


同日、PM6:45―――

〜星見の塔
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