第11話
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1月14日、同日AM10:20――――――
翌日は休暇だった為、リィンは早速特務支援課のビルを訪れてヴァリマールの太刀の件も含めて様々な依頼をセティ達に出して太刀の改良の為のデータ収集の為の時間を使い…………更にその翌日、”少佐”に昇進した事で二十数名の部下を持つことになったリィンは部下達への挨拶回りをする為に、まず名目上は”部下”として自分の部隊に配属されることになった人物達――――エリス達への挨拶回りをする為に最初にフォルデが待機している部屋を訊ねた。
〜メンフィル帝国軍・魔導戦艦ヴァリアント・フォルデ大尉の部屋〜
「フォルデ先輩。」
「よっ、リィン隊長♪早速挨拶回りか?」
「ええ…………というかその”隊長”という呼び方は止めて欲しいのですが…………」
「クク、何を今更。お前は俺の上司なんだから、そう呼んで当然だぜ?」
呼び方に関して謙遜するリィンに対してフォルデは口元に笑みを浮かべて指摘した。
「ですが先輩は俺より年上ですし、何よりも訓練兵時代にお世話になった方ですし…………」
「そんな些細な事を気にしていたらキリがねぇぞ?第一今回の昇進の件で俺以外のお前にとっての年上の”先輩”達もお前の下に就く事になったんだから、下の連中に上司らしく指示を出す為にも”年上”とか”先輩”みたいな事は気にするな。――――実際エリゼちゃんはあの年齢で”皇族専属侍女長”を務めているから、自分よりも年上の城のメイド達に頭をペコペコ下げられたり、年上のメイド達に指示を出したりする所とかも見た事があるぜ?」
「い、言われてみればエリゼは既に侍女の中ではトップクラスの地位に就いていましたね…………」
フォルデの指摘を聞いたリィンは冷や汗をかいてエリゼの顔を思い浮かべながら呟いた。
「ま、メンフィルはお前も知っての通り”実力主義”なんだから年下が年上の連中をこき使うなんて割とよくある光景だからあんまり気にすんな。――――あ、でもお前は俺達の事をこき使う事はないと期待しているぜ?」
「…………先輩も迎撃戦での活躍でステラと共に”大尉”に昇進した上、俺達の部隊の”副官”を務める事になっているのですから、以前と違ってちゃんと働いてもらいますよ?」
フォルデの希望に冷や汗をかいて脱力したリィンは呆れた表情で溜息を吐いて答えた。
「ま、ほどほどにな。―――しかし、俺達の部隊のお前と俺以外のそこそこの軍位持ちはみんな女性だから、本来2人で使う軍位持ちのこの部屋を一人で使えるから気を遣わなくていいから助かるぜ♪特に相部屋の奴に気を遣わずに娼婦を部屋に呼べるのはいいよな〜。」
「先輩の場合、例え相部屋の相手がいたとしても気を遣うような事はしないような気がするのですが…………というか、娼婦を部屋に呼ぶのはほどほどにしてくださいよ…………」
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