第11話
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てシュバルツァー家が挙がっておったのじゃ。」
「そして先日の迎撃戦での兄様の活躍によって、アルフィン殿下の仕え先は将来のシュバルツァー家の当主である兄様に決定したとの事です。」
「な、なるほど…………というか、それのどこが”朗報”なのでしょうか…………?」
リフィアとエリゼの説明を聞いたリィンは冷や汗をかきながら聞いた後疑問に思っている事を訊ねた。
「―――兄様が使用人兼娼婦として仕える事になるアルフィン殿下の”主”になれば、兄様がアルフィン殿下に手出ししなければアルフィン殿下の貞操は守られることになりますし、それと同時にアルフィン殿下はメンフィルの民――――つまり、メンフィル帝国による庇護を受けられる事になります。アルフィン殿下は使用人兼娼婦とはいえ、メンフィル帝国貴族である兄様に仕える事で”メンフィルの民”になれるのですから。」
「あ……………………その、リフィア殿下。エリゼが言ったように、メンフィル帝国から処罰が求められているアルフィン殿下が俺の元にくればアルフィン殿下も本当にメンフィル帝国の庇護を受けられるのでしょうか…………?」
エリゼの指摘を聞いたリィンは呆けた後リフィアに確認した。
「お主に限らず、アルフィン皇女が使用人兼娼婦としてメンフィル帝国の誰かに仕えている時点でアルフィン皇女も”メンフィル帝国人扱い”だから、アルフィン皇女の”主”以外はアルフィン皇女を犯したり危害を加える事は許されず、もし”主”以外の者がアルフィン皇女に危害を加える等をすれば罪に問われることはは事実だ。―――例えその者がメンフィル帝国の皇族や貴族であろうとな。」
「そうですか…………最悪エレボニアの滅亡を防ぐ事ができなくなっても、アルフィン殿下の貞操や身は大丈夫になった事を知れば、エリスも一先ず安心するだろうな…………」
「…………そうですね。最も使用人兼娼婦の処罰が求められているアルフィン殿下の仕え先が兄様である事を知ったエリスにとっては別の意味の心配が出てくるでしょうが。」
リフィアの答えを聞いたリィンは安堵の表情で呟き、リィンの意見に頷いたエリゼはジト目でリィンを見つめた。
「へ…………別の意味の心配ってどういう事だ?まさか、俺がアルフィン殿下に手出しするかもしれない心配か?」
「違います。――――アルフィン殿下が私やエリス達のように兄様と”将来を見据えた関係を持つ事”です。」
リィンの推測をエリゼは呆れた表情で否定した後ジト目でリィンを見つめながら指摘し
「”将来を見据えた関係を持つ事”って………い、いやいやいや!?さすがにそれはありえないだろう!?」
「…………どうでしょうね。アルフィン殿下は夏至祭のパーティーで兄様を自分にとっての初めてのダンスパートナーに指名してダンスをしましたし、その件以降もアルフィン殿下の兄様に
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