第11話
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」
リィンの行動に静かな表情で指摘したアルティナは淡々と答え、アルティナに続くようにアルティナの傍に現れたクラウ=ソラスが機械音を出し、それを見たリィンとエリスは冷や汗をかいた。
「フフ…………リフィア殿下からアルティナさんの処遇を兄様に委ねられた時に、兄様がアルティナさんをシュバルツァー家の使用人として引き取った話を聞いた時は驚きましたけど…………父様達の事ですから、きっとアルティナさんの事を可愛がられるでしょうね。」
「ああ、ひょっとしたら俺達以上に可愛がるかもな。」
「……………………あの、リィン少佐。メンフィル軍から捕虜であったわたしの今後の処遇について聞かされた時からずっと聞きたかったのですが…………どうして、エリス様達の件や貴族連合軍の”裏の協力者”として協力していた上、二日前のパンダグリュエルでも敵対したわたしを引き取る事を申し出たのですか…………?」
リィンとエリスがアルティナの事について話し合っていると、アルティナは複雑そうな表情を浮かべてリィンに訊ねた。
「俺がカイエン公の”招待”を受けてパンダグリュエルに滞在する時にも言ったように、エリス達の件はアルティナ自身の意志によるものではないとわかっているからもうその件に関しては許しているし、他の件にしても全て誰かに命じられて行った事だから俺はアルティナが俺達と敵対していた件について気にしていないさ。エリスもそうだが、エリゼもエリスの件で最初は君に関して怒っていたが、今ではただ命じられてやっただけの子供相手に怒り過ぎて大人げない事をしたと逆にアルティナに対して申し訳ないと思っているくらいだ。」
「……………………それでも理解できません。敵対関係を抜きにしても、赤の他人であるわたしをどうして…………」
リィンの答えを聞いたアルティナは戸惑いの表情を浮かべながら指摘し
「俺にとっては赤の他人じゃないさ、アルティナは。何せアルティナはかつての俺の仲間達――――”Z組”の一人とも関係があるんだから、そんな人物が天涯孤独なんだからほおっておけないよ。」
「兄様…………」
「…………ミリアムさんですか。ですがリィン少佐は今回ミリアムさんを含めた”Z組”と敵対関係になる事を選んだようですが…………」
リィンの話を聞いたエリスが静かな表情でリィンを見つめている中リィンが言っている人物がミリアムである事にすぐに察したアルティナは複雑そうな表情をした後リィンにある事を指摘した。
「…………ああ。二日前の迎撃戦でも言ったように、エレボニアを滅亡を防ぐ為に俺はあえてその道を進むことにした。本当ならアルティナだけでもユミルで全て終わるまで待っていて欲しかったんだが…………」
「―――必要ありません。わたしはリィン少佐達――――シュバルツァー家をサポートする為に引き取られ
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