第11話
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フォルデの話を聞いたリィンは疲れた表情で指摘したが
「クク、”隊長”だから一人部屋のお陰でエリゼちゃん達ともそうだが、お前の使い魔の連中――――メサイア皇女殿下達といつでも”ヤリ放題”のお前だけには言われる筋合いはないと思うぜ?」
「う”っ。」
(クスクス、あの騎士の言う通りね♪ご主人様は今後の戦いに備えて私達と頻繁に性魔術をする必要があるのだから♪)
(フフ、まあ間違ってはいないわよね。)
(ええ…………それで実際リィン様達が強くなれますから、お父様あたりが知れば間違いなく本気で羨ましがるでしょうね…………)
からかいの表情を浮かべたフォルデに図星を刺されたリィンが唸り声を上げている中ベルフェゴールはからかいの表情で呟き、ベルフェゴールの念話を聞いたアイドスとメサイアはそれぞれ苦笑していた。
「女連中と言えば、その内ステラやあのチビッ娘――――アルティナだったか?二人もエリゼちゃん達みたいに部屋に呼んで”イイコト”をするのか♪」
「いやいやいや、エリゼ達と違って恋仲でもないステラやアルティナを呼んでそんな事をしたらどう考えてもセクハラで軍法会議ものじゃないですか!?先輩は俺を何だと思っているんですか!?」
「ん?草食動物の皮を被ったその実体は女を喰いまくっている肉食動物の兄貴族って所か?」
「ううっ、結果的にそうなっただけなのに…………」
フォルデの自分に対する印象を知ったリィンは疲れた表情で肩を落とした。その後フォルデの部屋を出たリィンはエリスとエリスと相部屋になっている人物――――アルティナの部屋を訊ねた。
〜エリスとアルティナの部屋〜
「…………よし、これで髪が整いましたよ。」
「…………どうも。」
「ハハ、早速仲良くなっているみたいだな?」
リィンが部屋を訊ねるとエリスがアルティナの髪を整え終えており、その様子をリィンは微笑ましそうに見守りながら二人に近づいた。
「兄様。」
「…………ユミルで拉致された件があったからアルティナと相部屋にする事は若干”賭け”だったが、どうやらその様子だと和解したようだな?」
「はい。姫様を攫った事はちょっと許せませんでしたけど…………それもカイエン公達に命じられてやっただけとの事ですし、アルティナさんが部屋に来た時にいきなり謝られましたからもう許しています。」
「そうか。ちゃんと謝る事ができて偉いぞ。」
過去の経緯で関係が心配されたエリスとアルティナが和解した事に安心したリィンはアルティナの頭を優しく撫でた。
「…………子供扱いしないでください。メンフィル帝国軍の捕虜であったわたしの身柄がリィン少佐を含めたシュバルツァー家に引き取られることになった以上、エリス様に過去に行った無礼を謝罪するのは当然の事ですので。」
「――――――
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