暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第145話:Pitch Black
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エリアの攻略がグンと楽になるはずです』

「発電機か、分かった。探してみよう」

サーチライトに照らされないように、警備ロイドに気付かれないように接近してセイバーとサーベルで破壊しながら先に進むと、発電室を発見した。

「あそこにパレットの言っていた発電機があるのね」

「行ってみるか、アイリス」

「ええ」

壁蹴りを駆使して駆け上がり、発電室の入り口に入ると発電室の扉が開いており、警備ロイドが仰向けに倒れて居眠りをしている。

「眠っているわ…」

「チャンスだな。」

警備ロイドを起こさないように慎重に発電室に入ると、古い発電機を発見する。

『あれが使われていない発電機のようですね。あれ?うーん…長い間使われてなかったから何だか、壊れてるみたいです…こういう時はショックを与えて直しましょう。確か大昔は機械の調子が悪いと叩いて直したんですって』

「パレット…技術者が言っていい言葉ではないわよ…?」

少なくてもメカニックに携わる者達が聞いたら猛抗議しそうな話だ。

「なるほどな、ショックか…セイバーでは破壊してしまうからこいつの出番のようだな」

セイバーの柄のスイッチを押すとセイバーが変形し、ハンマー型の武器であるTブレイカーとなる。

「え?ゼロ…」

「てりゃあっ!!」

「きゃああああ!!?」

ハンマーを発電機に思いっきり叩きつけるゼロに、アイリスは発電機が完全に壊れたと思ったが、ガコンと言う音がして明かりが点いた。

「本当に点いちゃった」

『大昔の人は偉大ですね。では、ゼロさん達も頑張って下さい』

明かりを点けたことで攻略の難易度がグンと下がり、ゼロとアイリスは迅速に基地を攻略していくと、ゼロの耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。

『ゼロ…ゼロよ…』

「この声は…Dr.ライトか?」

声のした方向に向かうと、そこにはライト博士のホログラムが現れた。

『久しぶりじゃのうゼロ』

「この人がトーマス・ライト博士…」

100年前にエックスの兄と言える強さと優しさを兼ね備えた最強の戦闘型ロボットであるロックマンを生み出し、世界の平和に多大な貢献をした偉大な人物。

今でも数多くの研究者が尊敬し、理想とする科学者。 

『ゼロ…今回も大変なことになってしまったのう…ルナが連れ去られ、新世代型のレプリロイド達が反乱を起こしてしまう…』

「ええ、だが…ルナは必ず助け出し、必ず反乱は止めて見せる」

『…すまない、頼んだよゼロ。今回、エックスに授けるアーマーはニュートラルアーマーじゃ』

「ニュートラルアーマー…?」

ゼロとアイリスの前にホログラムに映し出される灰色のアーマー。

『ニュートラルアーマー
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