第2話 有識者は斯くも語れり
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体は若干認識できてるくらいで、幻術は前に使っておかしなことになったから今は使ってないな。魔力に関してはさっき話を聞くまで分からなかったから手をつけてない」
「僕は、技術力と5属性変換資質と魔力だね。技術力は今、実践中だよ。あとはサクヤと同じような感じかな?」
「2人ともまだ能力になれてないさ?」
「まあ、そうなるな。そういうお前さんはどうなんだよ?」
「俺は今使ってるさ。音漏れ防止結界さ」
「ああ、さっきのアレか」
現在ちぃさんがベンチに座ってコッチを見ているが音が聞こえていないようだ。さっき説明を始める前にこいつが何かしたのは分かったがこれが能力だったってわけか。
「そういや、ハル。お前もなんか実践中って言ってたな。なにしてんだ?」
「ふふ、それはね…」
「それは?」
ハルの奴何故溜める。何か道具でも作ってんのか。タケコ〇ターとか?
「なんと、秘密基地を造っている最中なのさ!」
「すげぇさ!」
「ああ、予想の遥か上を行きやがった」
タ〇コプターどころじゃなかった。作るどころか造るとかの規模だった。
「完成したら2人を案内するよ。楽しみにしててね」
「ああ。なんか助けが必要だったら呼んでくれ。手伝うから」
「楽しみにしてるさ」
うむ、正直すごい楽しみだ。
「それはさておき、海斗。魔法関係でなにかいい練習法ないか?」
「え、ああ。ほら、お前らもあったさ?チュートリアルっぽいの。こういう動作すれば何回でも出てくるさ」
左手を振る動作を繰り返す。ソレを真似てやってみると…おお、
「出た」
空中にいきなり画面が出てきた。『必読・幻術論〜入門編〜』と表示されている。
「それに従ってやるさ。そうすれば大体の使い方はバッチシさ」
「明日からでもはじめるとするか」
「だね」
「ああ、一つ注意があるさ。絶対に人目につかないところでやることさ?特にさっきの奴に見つかるとすごい面倒さ」
「それに関してはよく分かってる。変に人目につくところではやらないっての」
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「ま、裏山なら鍛錬にはもってこいだろ」
裏山には神社があるだけなので多分人が来ることは滅多に無いだろう。来たとしても気配感知でわかるだろうし。
しかし、この時の俺はあるいくつかの見落としをしていた。
1つ、前世で身近にあった神社が寂れていたせいでどこの神社も有名どころ以外はどこもそんな感じだと思っていたこと。
2つ、この世界には俺らのような特殊な力を持つ人間が他にも存在しうること。
数時間後俺はその認識の甘さを思い知ることになるのだ
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