暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第144話:Devil
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全とは言え持つのはお前1人…故に興味深い」

「な…に…?」

「お前と…確かアクセルと言ったか?お前達はプロトタイプ故にコピーチップは不完全。だからこそコピー能力の使用のためにDNAデータを回収し、解析しなければならない。」

「だから何だってんだよ…?」

体が震える。

それは痛みではなく恐怖だ。

シグマが自分に何かしてくると言うのが何となくだが理解出来た。

「私は常々不思議だった。小僧とお前がDNAデータを解析するごとにパワーアップしていくことを…恐らく不完全故の恩恵と言うべきか。不完全なコピーチップが擬似的なラーニングシステムと化しているのだ。故にあの小僧はエックス達の成長についていくことが出来たのだろう」

シグマは懐から大量のDNAデータを取り出す。

あまりの量にどれだけのレプリロイドが犠牲になったのか想像出来ない。

「な…何を…」

「何…ちょっとした実験だ。あの小僧でさえあれなら人間素体型のお前が一度に大量のDNAデータを解析させればどうなるか…な…」

「ひっ…」

恐怖にルナの顔が引き攣る。

プロトタイプとは言えいくら新世代型のルナでも一度に解析出来る量には限度がある。

シグマの手にあるDNAデータは明らかにルナが一度に解析出来る量を超えていた。

「では始めるとしよう」

満足に動けないルナの額に強引にDNAデータを押し付けて無理やり解析させ、インストールさせた。

「ーーーーーーっ!!!うああああああああぁぁぁっ!!!」

許容量を優に超えるDNAデータに頭が割れそうなくらいに痛み、全身が焼かれるように熱くなるような感覚を覚えてルナは悲鳴を上げた。

「この程度ではないぞ。まだまだお前のために用意したDNAデータがあるのだ。遠慮なく受け取るといい」

苦痛に悶えるルナに再び大量のDNAデータをインストールする。

「ーーーーーーっ!!!」

声にならない悲鳴を上げ、ルナは絶え間ない苦痛に悶えるしかなかった。
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