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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第56話 氷点下の決戦、三つ巴の戦い!
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。うっすらと夜の空に何か大きな物体がこちらに向かって飛んできているのが見える。


「あれは虫か?」
「ゼノヴィア、違うわ!あれは人よ!」


 イリナの言った通り、こちらに向かってきたのは三人の人間だった。グルメSPに巨体の男、そしてその真ん中にいたのは昆虫のような羽根が生えた男性だった。


「来たか、美食會……!」


 男たちは地面に降り立つと、辺りを一瞥して俺に声をかけてきた。


「やあ、こんにちは。君がイッセーかい?」
「……だったらなんだ?」
「サヨナラ♪」


 男は一瞬で俺に接近すると、腕を腹に突き刺してきた。


「アハハハハ!……あれ?」
「ありがたい、いきなり俺の間合いに接近してくれるとはな」


 俺はさっき昆虫にして見せたように、奴の腕を腹の筋肉で締め付けて固定した。


(抜けない……)
「歓迎するぜ、美食會。まずはあいさつ代わりだ……10連!釘パンチ!!」


 俺は必殺の一撃を男に当てようとした、だが男の口内から何か得体のしれない生物が顔を出しており俺の腕に何かを吹きかけてきた。


「これは……!?」
「ピギャアアアッ!!」


 だがそこに何か巨大な生物が高台から飛び降りてきた。その影響で俺達のいた地面が崩壊して下に落とされてしまう。


「ぐう……何が起きたんだ?」
「大きなペンギンが落ちてきました。多分ウォールペンギンの親です……」


 アーシアを抱えた小猫ちゃんが状況を説明してくれた。


「ぐあっ……!?」


 腕に鋭い痛みが走ったので確認をしてみると、なんと俺の腕が氷漬けになっていた。


「あの男の体の中に何かがいた、この氷はそいつの仕業か……」


 俺は痛む体を起こして辺りを見渡した。すると二頭のウォールペンギンが子供と一緒に嬉しそうに跳ねている光景が目に映った。


「良かったな、親が見つかって……」
「人間じゃなくても家族に会えたっていうのは嬉しい物なんですね」



 小猫ちゃんとアーシアも目に涙をためてその光景を見ていた。だがそこに巨大なムカデが現れてウォールペンギンの親の頭を食い破った。


「なっ……!?」
「ひ、ひどい……!」
「何て残酷なことを!?」


 突然のことに俺はどうすることもできなかった、ムカデはウォールペンギンの子供にも襲い掛かろうとするがそこに雷の矢が突き刺さって地面に縫い付けられた。


「雷神の裁き……」


 そして巨大な雷のエネルギーがムカデを消滅させた。


「あ、朱乃……?」


 朱乃さん……いや朱乃は怒っていた。静かだが凄まじい怒気を感じさせる朱乃に俺は思わず巣の状態で名前を呼
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