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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第56話 氷点下の決戦、三つ巴の戦い!
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」
「あらあら、お上手ですわね」
「へぇ、ゼノヴィアさん達は同じ組織に入っているけど宗教はそれぞれ違うんですね」
「ああ、私はカトリックでイリナはプロテスタントというんだ」
「でもそんな宗教は聞いたことが無いですね」
「まあグルメ教と比べれば小さい組織だからな……」
「そ、そうよ!そういう事……!」
「?」
……一部危ない奴らがいるがな。とにかく俺達は立場や年齢という枠を外れて確かな友情が芽生えていた。
……だがそんな時にも平然と悪意というのはやってくるものだ。
ドガアアアァァァァンッ!!
「な、なんですか!?」
突然氷山にて大きな爆発音が響き渡った。俺はこの爆発が奴らの物だと本能的に気が付いて叫んだ。
「敵だ!おそらく美食會の奴らが来やがったんだ!」
「美食會……噂通りに過激な奴らだな」
「イッセーさん、奴らの狙いは……」
「無論スープだろうな、荷物は置いて先に進むぞ!」
テントから出てきたマッチと滝丸に敵の存在を話しておいたが、やはり来たようだな。俺達は急いでセンチュリースープを探すことにした。
「せ、先輩。この子付いてきてしまうんですがどうしましょうか」
小猫ちゃんは抱き着いてくるウォールペンギンの子供をどうしようか迷っていた。
「懐いてしまったのなら仕方ない、一緒に連れていこう。どのみち一匹では非力だし見捨てるもの気分が悪いだろう?」
「勿論です」
「じゃあその子供は小猫ちゃんに任せるよ、俺達は敵と戦うから」
「任せてください!」
小猫ちゃんはウォールペンギンの子供を抱っこして走り出した、俺達もそれを追って先を目指していく。
「爆発が広がっていますね……」
「なりふり構わずって感じだな。急がないとグルメショーウインドーまでぶっ壊されちまう……!?」
俺は何か迫る気配を感じ取って夜の空に視線を送った。すると何か小さな物体がこちらに向かって飛んで来るのが目に映った。
「皆、気をつけろ!何かがこっちに向かって飛んできているぞ!」
こちらに飛んできていた生物はクワガタのような昆虫だった。凄まじい速度で動くその昆虫はアーシアに目掛けて飛んで来やがった。
「アーシア!」
俺はアーシアをかばってそいつの鋭い顎を背中で受けた。がぁ……いてぇ!
「イッセーさん!?」
背中から肩を突き破って昆虫が姿を現した、こいつは寄生昆虫か……!
「皆、こいつは寄生昆虫だ!体の中に潜り込まれないように注意しろ!」
俺は素早く動く昆虫からアーシアを守りながら指示を出した。
「この!」
「やあぁぁ!」
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