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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第56話 氷点下の決戦、三つ巴の戦い!
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んでしまった。
「……そこのあなた?あなたがこのムカデを放ちましたの?」
朱乃の視線の先にはさっき俺に攻撃を仕掛けた男が立っていた。男の口からムカデの身体が出ていて、俺はさっきの昆虫たちはこいつが持ち込んだものだと判断した。
「答えなさい……!あなたがやりましたの?」
「そうだけど?」
「一体……なんのためにですの?食べるためかしら?」
「はぁ……?食うわけねーじゃん、こんなゴミ。うるさいから殺しただけだよ」
こ、この腐れ外道が……!俺もいい加減プッツンしてしまいそうだぜ!
「……許せませんわ」
「うるさいな、お前みたいな雑魚に用はないよ」
男は朱乃に昆虫を放つが、俺がそれを8連釘パンチで粉々に吹っ飛ばした。
「落ち着け朱乃。冷静になるんだ」
「イッセー君……」
「あの男は強い、お前じゃ勝てない事は分かっているだろう?ここは俺に任せるんだ」
「……ごめんなさい、イッセー君。今日だけはイッセー君の言う事を素直に聞くわけにはいきませんわ。あの男を見ていると目の前で殺された母様を思い浮かべてしまいますの……大事な家族を奪ったあいつらと同じ……!」
そうか、朱乃の母親は彼女の目の前で殺されたんだ。親を奪われたという行為を目の前でされて、プッツンと切れてしまったんだな。
「副料理長、あれをご覧ください」
「あれが話にあったグルメショーウインドーですぜ」
虫使いの男の背後から、巨体の男とグルメSPの恰好をした男が現れて虫使いの男を副料理長と呼んだ。
(副料理長だって?ヴァーリやグリンパーチと同じ副料理長……なるほど、このゾッとするような威圧感は確かにあの二人に匹敵するな……側にいるあの二人もかなり強い、恐らく幹部クラスか)
俺は目の前の男達に強い警戒を示すが、不意に小猫ちゃんに声をかけられた。
「先輩、グルメショーウインドーの中にある食材が何だか細々としています。匂いも薄いし何だか食材そのものが死にかけているような……」
「なんだって?」
俺は目の前の男達を警戒しながら背後にあったグルメショーウインドーを見る。
(なるほど、確かに豪華絢爛で煌びやかな美しい氷柱だ。だが小猫ちゃんの言う通り中にある食材がやせ細っている、これはどういうことだ?)
もしかすると食材の中にあるダシがもうなくなりかけているという事なのか?食材である以上旨味成分だって有限だ、グルメショーウインドーはもう死にかけているのかもしれない。そうなるとこの下にあるはずのセンチュリースープも量はかなり少ないのかもしれない。
「なるほど、あの下にスープがあるんだね。じゃあこいつらをサクッと皆殺しにして回収しに向か
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