番外 サガ
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ながら、改めて挨拶をする姿は、離れた分近付き、抱きしめてしまいたい衝動を抑えてアイオロスと共に返事を返すだけに留まった。
「サガ、本気で言っているのか?」
「 ? 本気も何もないが……」
それがどうした?っと聞き直すとカノンは深いため息を吐き、横目で私を見る。
「マジかよ……。こいつ、天然か。本当にこのカノンと双子の兄弟か?」
とても小さな声で呟くモノだからよく聞こえなかった。
「カノン、すまない。声が小さくて聞こえなかった。もう一度言ってくれ」
今度は先ほどよりも深いため息を吐かれる。
む?本当に一体なんなのだ。
「カノンよ。私はまさか病気なのか?なんなのか知っているなら教えてほしい!」
双子座の黄金聖闘士候補として病など冗談ではない!
「サガよ」
「な、なんだ」
「本っ当に知りたいか?」
「ああ、どんなに重い病でも私は打ち勝つつもりだ」
「…………はぁ〜」
「……」
「こいだ」
ん?
「こいだ。と、言ったぞ」
”こい”??
「最近、教皇がお飲みになっている黒い……」
「”コーヒー”な」
「あの、東洋の魚の……」
「それは”鯉”だ……」
カノンが頭を抱えて唸っている。
「〜〜〜っ!こいだ!恋!!病は病でも恋の病だ、愚か者!!お前は!あの!魚座の候補の小娘を愛しているんだよ!!」
「な……」
なんだと!恋の病!?真名を愛しているだと!!?
「何を、言っている。このサガがあの子に恋などと……。馬鹿な……」
「ああ、馬鹿なんだよ。大馬鹿野郎」
何やらカノンから陰鬱な雰囲気が漂っている。お前、大丈夫か?
「カノン、随分陰鬱だが、大丈夫か?」
?ぷっつーん?
「ん?」
何か聞こえなかったか?
「サぁ〜ガぁ〜!そぉういうのはぁ……お前の専売特許だろうがぁっ!!」
あ、キレた。
「星の砕けるさまを見よ!!」
「させるか!!」
お互いに鏡を合わせたかの様に技を繰り出す。
「「ギャラクシアンエクスプロージョン!」」
この日、久しぶりの大喧嘩に発展していったのであった。
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