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ちょっと変わったお姉さんと少年のお話
ちょっと変わったお姉さんが少年と旅行に行くお話
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 ふふっ、と思い出し笑いをしながら、背中の荷物の重さも忘れ、軽い足取りで駅に向かう。
 普段の通学定期を使わず、隣町の××駅までの切符を買い、自動改札を通る。

(親には友達と泊まりの旅行に行くってウソついたけど……。ま、旅行の写真見せろってまでは言われないよね)
 少年の生活圏で、見知らぬ女性と2人で旅行着姿で並んでいるのがバレたら、大変なことになる。
 なので、待ち合わせ場所も、数駅離れた隣町の駅に変えた。
 念のため、周囲に知人友人、先生がいないかゆっくりとホームを見渡してから、やってきた電車に乗り込んだ。
 

……。
 ××駅、8時5分。

「ああ、やっぱり……」

 少年は腕時計を見ながら大きなため息をつく。
 電話でははっきりと答えていたものの――案の定、彼女は時間通りに待ち合わせ場所には来なかった。
 8時前の電車から降りて改札を出てくる乗客の中には、彼女はいなかった。

(次の電車は8時10分着。もしこれに乗ってなければ、……アウト)
 指定席を予約した新幹線の乗り継ぎに間に合わない。
 デイバッグのポケットに入れたスマホを取り出そうと背中から下ろしかけて、止める。
(ゆーかさん、携帯持ってないんだよなぁ)
 次の電車が来るまでのたった5分間が、じりじりと長く感じられる。
 もし乗り遅れたら……、この大型連休初日に自由席に乗れるだろうか。
 急に「行くの止めた」と彼女が言い出したら、旅館のキャンセル料はどうなるんだろう。
 そもそも、2泊3日の旅行に行くって家を出てきたのに、あさっての夜まで何をして過ごせば……。

 少年の脳裏に、旅行をドタキャンしていつものジーンズとTシャツ姿で、部屋の中でパソコンのキーを叩く彼女の姿が目に浮かぶ。

『旅行に行くって言ったでしょ! ゆーさん!?』
『んー? 止めた、気分が乗らん』
『切符代と旅館代どうすんですか! もうキャンセル利きませんよ!?』
『別に君が払うわけじゃないんだからいいだろう』
『僕は友達と旅行に行くって言って家を出てきたからあさってまで家に帰れないんです! 責任取って下さい!』
『うるさいな、分かったよ』

 そう言って、彼女はTシャツとジーンズ、パンツを脱ぎ捨てる。

『え、あ、ちょっ』
『明後日まで、ずっと責任取ってやるから』
『あ、あのっ! そのっ!』
『コンドームが無くなるかも知れんが、そうなったら生エッチだなぁ……。責任取れよ?』
 少年の腕を掴み、ベッドまで引きずって、押し倒す。
『あぅっ!、あ、や、やだ、やだっ!』
『んー、最初から生でいっか。じゃ、私は自分の責任取るから君も責任取るんだぞ、少年』
 女が仰向けに寝かせた少年の股間に、しゃがみ込む。


……。
「……おい、少
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