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ちょっと変わったお姉さんと少年のお話
ちょっと変わったお姉さんが少年と旅行に行くお話
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 ぺちゃ、ぺちゃぺちゃ、ちゅぷ、ちゅっ、ちゅぷ……っ。

 風呂上りの長い黒髪の女の肌が、赤く火照っている。
 その端正な顔を上気させ、少年の陰茎(ペニス)の裏筋から陰嚢に繋がるところまで、尿道の通る膨らみに沿って舌を這わる。
 次に、顔を横に向けてペニスを唇で軽く咥え、二度、三度と往復させ、いちど口を離す。
 舌の先から亀頭の先端の間に、唾液と先走りの混じったねとついた粘液が糸を引いた。

「うあ、あぁ、あ……はっ、す、凄い、です」
「ちゅ、……ふぅ。ふふっ、少年よ、お楽しみはこれからだぞ」

 てらてらと唾液で濡れ、真上を向いて少年のひきしまったお腹に張り付いたペニスに向き合うと、一度少年を上目づかいに見上げる。

「ほ、本当にいいんですか?」
「ああ、特別サービスだ。少年、これは初めての経験だろう?」
「あ、は、はい」

 少年のペニスがひくっ、ひくっと震える。浴衣の裾をたくしあげる両手も、心なしか小さく震えている。
 顔を上げ、少年の丸く潤んだ瞳を見つめ、女は口角を上げ妖艶な笑みを浮かべる。
 ペニスと全身を激しく興奮させ、肩を上下させながら息をしていた少年が、その瞳の奥に見える深淵を見、背筋に冷たいものを感じ、全身を震わせる。

「出そうになったら言ってくれ。……じゃぁ始めようか」
「は、はい、あっ!……ひぁあおあっ!!」

 少年の目を見据えたまま口をあーんと開け、顔を下げると、パンパンに膨らんだ桜桃色の亀頭をおもむろに口中に含む。
 甲高い喘ぎ声を上げ、背を反らせた少年のペニスが、女の口中でさらに硬く、膨れ上がった。


 …………。
 その日の早朝。
 少年は着替えと旅行用品を詰めたデイバッグを背負い家を出て、駅に向かう途中で女に電話をかける。
 数回の呼び出し音の後、女が電話に出た。
 
「……もしもし?」
「あ、ゆーさんですか? おはようございます、僕です」
「ああ、何だ君か」
「ちゃんと起きてますか? 支度は出来てますか? 忘れ物は無いですか?」
「心配するな、大丈夫。ちゃんと時間通りには行く」
「良かった、じゃ、約束通り、××駅で8時に」
「分かった」

 ガチャ。電話が切れると、少年はホッと息をなで下ろす。
(良かったー。ゆーかさん、ちゃんと起きれて、支度も出来てる)
 生活リズムがぐちゃぐちゃでズボラな彼女が、秋の連休を利用して旅行に出たいと言い出した時から、彼は心配事を多く抱えていた。
 ちゃんと電車に乗れる時間に起きられるのか、急に気分が変わってドタキャンしないか、――そもそも彼女はちゃんとした外出着を持っているのか。
 
(ちゃんとした服持ってるんですか? って聞いたら、バカにするな! 私だって女だぞ! ってプリプリしてたっけ)


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