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体育倉庫の飛び箱の中に隠れて
体育倉庫の飛び箱の中に隠れて
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 僕と悪友は互いの目を見ながら、少し真剣な顔になった。
 放っておいていいのか……委員長を。

「言った方が、いいかな」
「誰に?」
「担任の……」
「バカ! ヒゲダルマはどうでもいーけど、そんなことしたら委員長が! あいつ、学校にいらんなくなるぜ!」
「……そっか」
「俺らでヒゲダルマだけ追い出す方法は考えるわ。しっかし最っ低だなあのヒゲダルマ。ゴムくらい使えよ!」
「ごむ? ゴムってなに?」
「お前、見た事ない?」
「うん」
「しょうがないなぁ」

 そういうなり、悪友がカバンからお菓子の包みみたいなものを取り出す。
 包みの中に、輪ゴムの中に膜が貼られたような、見たことが無いふしぎな物が入ってた。

「これをおちんちんに被せて、せーしを受け止める」
「で?」
「女の子の体の中にせーしが入らないから、赤ちゃんができない。……これを、避妊って言うんだ」

 悪友がこんな物まで持ってるって……僕、知らなかった。

「ところでさ、お前、……しゃせー、するの?」
「あ、うん。する」
「初めて、いつごろ出た?」
「きのうの、跳び箱の中」
「え!? 委員長とヒゲダルマのセックス見ながら……お前も!?」
「……うん」
「白くて、どろっとしたの出たのか?」
「出た」

 僕は悪友の顔を見て、はっとしてすぐ目を逸らした。
 顔が赤くなって、目が潤んで……様子がちょっと変だ。
 
「なあ、俺、お前と……」
「……セックス?」

 悪友が小さくうなづく。

「お母さん、6時まで帰ってこない」
「なら大丈夫だな。おれ、お前のせーし見たい」
「……」

 委員長と違って、髪は短くって、肌は日焼けして真っ黒で、僕に悪いことばかり教えてくる悪友。
 ……そういやこいつも、女の子だったんだ。
 ちょっと前まで、全く男と変わんないと思ってたのに。

「ちんちん、触っていいか」
「いいよ」

 僕のおちんちんは、跳び箱の中の時みたいに、またカチカチにボッキしていた。
 ズボンの上からそーっと、悪友のキツネ色の指がおちんちんにふれる。

「……すご、固い」
「あのさ、僕」
「なんだ?」
「ゴムの使い方知らない」
「へっ、教えてやんよ。ズボン脱ぎな」

 僕がズボンを脱ぐのと一緒に……悪友も半ズボンを脱ぎ始めた。


「あ、その肌」
「ん?」
「白と、肌色と……きつね色」
「まーね」

 ズボンを脱いだ悪友の肌は、太ももがきつね色で……。
 足のところ、ちょうど水着の境目までが肌色。
 そして、その上とお腹は、すべすべの白色だった。

「3色になってる。お前、肌白いんだな」
「おいおい、冬のおれは日焼けしてないぞ?」
「そうだっけ?」

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