第五十一話 お餅つきその二十二
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「どうも」
「そうなのね」
「はい、残酷な人ですよね」
「そうなのかしら」
ここで同じ寮の娘達が言っていたことを思い出しました、長池先輩が怖いと。
「やっぱり」
「怖いと思いますよ、僕は」
「だから好きじゃないのね」
「はい、僕がそんなことしたら学校に行かなくなるか何処かに転校します」
「そこまで嫌なことよね、確かに」
「そんなこと何があったか知らないですが出来る人なんて」
それこそというのです。
「僕好きになれないです」
「そうなのね」
「ちなみに僕人の好き嫌いははっきりしてると思います」
「残酷な人は嫌いなの?」
「あと図々しい奴とか底意地の悪い奴とか人に気持ち悪いとか平気で言う奴も嫌いですね」
「そうなの」
「大体この三つって一緒になってる気はしますけれど」
こんなことも言いました。
「あと嫌いな相手は徹底的に嫌いますね」
「全否定よね」
「はい、自分でもそう思います」
「それ思いきり表に出てるから」
長池先輩への態度を見ているとそうです。出過ぎです。
「気をつけてね」
「気をつけないと駄目ですよね」
「そう、さもないとね」
私は阿波野君にさらに言いました。
「阿波野君自身にとってよくないわよ」
「自分でもわかってますけれど」
「それでもよね」
「はい、治らない癖性分です」
「さもないと余計に厳しいわよ」
そうなることも言いました、そしてです。
私はここで御飯を食べ終わりました、それで阿波野君に言いました。
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