第十二幕その九
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「オズの国でも本当にそうはいないよ」
「それでもお二人だけでこの農園をやっていってるなんて」
神宝はまだ信じられないといったお顔です。
「凄いよ」
「そうよね、農具もいいのね」
ポリクロームはこのことを言います。
「あと誰かが助けてくれているのかしら」
「ああ、そのことはね」
大尉がポリクロームにお話します。
「沢山の家畜がいるね」
「ええ、この農園には」
「牛や馬がね」
「鶏も豚もね」
「彼等も彼等が出来る限りのことをするから」
だからだというのです。
「二人の手が回らないところもね」
「するから」
「やっていけてるんだ」
「そうなのね」
「そう、二人でやっていってるけれど」
「農具があって家畜の皆もいて」
「これだけの農園がやっていけるんだ」
「そうなのね、凄く細かいところまで整っているけれど」
雑草もよく取られています。
「それもなのね」
「全部ね」
「整っているのね」
「そうなんだ」
まさにというのです。
「そして美味しいワインも出来るんだ」
「そうなのね」
「僕達は食べることも飲むこともないから関係ないけれどね」
「美味しいものも出来る」
「そういうことだよ」
こうしたことをお話してでした、皆でです。
農園を観て回ってです、お家に戻りましたがもうその時にはドロシーとトトもお掃除を終えてお家の中は奇麗になっていました。
それで、です。こう皆に言いました。
「今終わったところよ」
「そうですか」
「そしてね」
神宝にこうも言ったのでした。
「これからね」
「ワインですか」
「ええ、おじさんとおばさんは普通のワインで」
そしてというのです。
「私達はノンアルコールでね」
「飲ませてもらうんですね」
「そう、ソーセージやチーズも出してもらって」
「そうしたものを食べながらですね」
「楽しみましょう、去年のワインもね」
そちらのワインもというのです。
「世界樹の葉とお花を入れてるの」
「それじゃあ」
「ええ、物凄く美味しいの」
そうだというのです。
「去年のワインもね」
「だからですね」
「是非飲んでね」
「それじゃあ」
「そしてね」
さらに言うドロシーでした。
「ソーセージやチーズもね」
「美味しいんですね」
「そうなの、どれもね」
「じゃあどれもですね」
「楽しんでね」
そしてというのです。
「食べてね」
「わかりました」
神宝は五人を代表してドロシーの言葉に頷きました、そうして今度は皆でお家の外にある木製の大きなしっかりとした造りのテーブルの上にです。
沢山の赤や白のワインのボトルにです、チーズやパン、クラッカーにソーセージ、ハムにベーコンが置かれます。そうしたものを置いてでした
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