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老人からの依頼
第三章
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「ほなな」
「受けてくれるか」
「もうギルドに答えた」
 そちらでというのだ。
「そやからな」
「受けてか」
「ああ、行って来るわ」
「なら頼むぞ、ただ道中な」
「村まで結構距離があるな」
「だからな」
 そのせいでと言うのだった。
「モンスターも途中出て来るがな」
「フェニックスからこの村までの道はな」
 どうかとだ、彼はすぐに答えた。
「今はモンスターが多いな」
「それで街の軍隊も今度出るな」
「モンスター駆除にな」
 ホイットマンは星の者としてその指示を出したことは隠して答えた。
「そうらしいな」
「その軍隊が出る前だがな」
「今すぐにやな」
「行ってもらうからな」
「わかってるわ、モンスターは任せるんや」
 ホイットマンは老人に笑って返した。
「おいら達には何でもないわ」
「自惚れだな」
「自惚れやないとは言っておくわ」
「ふん、精々モンスターに食われんことだ」
 これが老人の見送りの言葉だった、彼は二人を不愛想に送り出した。二人はフェニックスを出るとだった。
 スタインベックは馬に乗りホイットマンは自身の神具であるホワイトバッファローを出してそれに乗った。バッファローは自分に乗る主にこう言った。
「しかしあのご老人は」
「気難しい爺さんやったな」
「それも口の悪い」
「いささかな」
「偏屈と言うべきか」
「まあな、けどおいらが知ってるカップよりかはな」
 ホイットマンはその野球選手を思い出しつつバッファローに話した・
「まだな」
「ましですか」
「ずっとな」
「そうですか」
「そっちのカップさんは偏屈どころか最悪の人格やった」
「そうだったのですか」
「そう言われてるわ」
 実際にというのだ。
「そのカップさんと比べたらな」
「まだあのご老人は」
「ずっとましや、しかも偏屈やが」
 そうした気質なのは事実だが、というのだ。
「けどな」
「何か寂しい、悲しい感じするな」
 ここでスタインベックも言ってきた。
「どうもな」
「そやな」
 ホイットマンはスタインベックのその言葉に頷いた。
「何かな」
「目を見てもな」
「どうもな」
「そう思うと」
「今回の依頼はな」
「ただ時計を届けるだけやいな」
「そやろな」
 スタインベックに考える顔を向けて答えた。
「これは」
「モンスターも出るやろしな」
「モンスターが出てもな」
 それでもとだ、ホインットマンは自分が今右手に持っている今は拳銃の形をしている神具ゲイボルグとスタインベックが手にしている神具であるダグダの棍棒を見て行った。
「おいら達やとな」
「どんなモンスターが出てもな」
「まあ問題ないわ」
「そやろな」
「おいら達は全ての術も使えるしな」
 戦闘が出来る
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