第四章
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しかも二人は動きが素早くなる術も使っていた、その為最上階で遂にだった。
トレジャーハンターに追いついた、だが。
彼は足を抱えて蹲っていた、ルイスはそれを見て言った。
「これはいけません」
「足を怪我したみたいね」
「どうしてかわからないですが」
それでもというのだ。
「間違いなくです」
「足を怪我してね」
「大変なことになっています、では」
「まさか」
「この度もです」
ルイスは躊躇なく相手の方に足を進めデリーロに述べた。
「お助けします」
「そうするのね」
「はい、この度も」
「止めないわよ」
デリーロはその彼に言った。
「あんたはそうした人だからね」
「医師ですから」
「困っている人は誰でも」
「助けられるならです」
助けると言ってだ、そしてだった。
ルイスは老トレジャーハンターのところに行って彼にどうなったのか尋ねた、だが彼は蹲ったままルイスに言った。
「いや、わしは競争相手だからな」
「手当はですか」
「いらん、先程の戦闘で足の骨を折られた」
「左様ですか」
「どうもな、だから救護班が来れば」
「手当をですか」
「受けるからな」
それでというのだ。
「あんたは気にせずな」
「先に進めと」
「そうすればあんたが優勝だろ」
自分が手当てを受けて遅れればというのだ。
「そうなるからな」
「いえ、私は医者なので」
それでとだ、ルイスはトレジャーハンターに微笑んで答えた。
「ですから」
「手当をしてくれるのか」
「はい、ですからお見せ下さい」
こう言ってだった、ルイスは彼の足を見せてもらった。するとすぐに術を使って骨折を治した。すると彼はこう言った。
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