別世界よりA
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<ラインハット>
ラインハット謁見の間に、特使として訪れたティミーが傅いている。
「おいティミー!そんな他人行儀に畏まるなよ!」
「いえ、そう言うわけには参りません。私はグランバニアの特使として参りましたので…」
相変わらずバカ真面目である。
「アンタそんなんだから彼女が出来ないのよ!もう少し柔らかくなりなさいよ。男が堅いのは一部分だけでいいのよ!」
《この女のこう言う所が嫌いだ!公式の場という事を理解してるのか!?》
イラつきポピーを睨むティミー。
楽しそうに微笑むポピー。
この二人は双子の兄妹である!これでも…
「まぁまぁ…それでティミー君、どのような用件でいらしたのです?」
国王のデールが場をまとめる。
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「相変わらずトラブルに巻き込まれる男だな…」
ヘンリーが笑いながら感想を述べる。
「ヘンリー様!笑い事ではございません!我が国は現在、国内に敵が多数存在します。ラインハットのご助力が無ければ、我がグランバニアは窮地に陥ります」
「貴族から税金を取るからだ。貴族ってのは気位だけは高いからな」
ヘンリーの笑いは止まらない。
「ぶっ殺しちゃえばよかったのよ!挙兵した時に…」
ポピーが笑顔で物騒な事を言う。
「まぁ…そう言うわけにもいかなかったのだろう…」
さすがに引くヘンリー…
「(ゴホン)分かりました。我がラインハットは可能な限りグランバニアをご支援致します」
デールの力強い言葉に、ひとまずは安堵するティミー…
そして表情を切り替え、もう一つの難題に立ち向かう覚悟を決める!
「さて…ラインハットのご協力を得た所で、ポピーに頼みがあるのだが!」
ティミーの言葉にポピーの瞳が輝く!
「何?何??何???愛しのお兄様が私にお願いって?『童貞捨てたいから体かせ』とか言っちゃう!?やだ、ちょ〜楽しみ!!」
イライラするティミー、ワクワクするポピー。
拳を握り締め、怒りを我慢しつつ話を続ける。
「父さんを助け出すのに、協力をしてほしいんだ!」
少しキレ気味のティミー。
「あ゛!?何言ってんの?わざわざ改まって言う事?言われなくても協力するつもりよ私!この後サンタローズへ行くんでしょ!?そしてマーサお祖母様と一緒にグランバニアに戻るんでしょ!?私はそのつもりよ」
完全にキレるポピー。
「あ…あぁ、よろしくお願いしたい…」
「あのねぇティミー…アンタだけのお父さんじゃないのよ。私にとっても大切なお父さんなのよ!」
「うん。ごめんね…じゃぁ、早速サンタローズへ行こう!」
少し自分の妹を侮っていた事に、反省する…
「ちょっと待って!着替えてくるから!…あ!私の着替え…見たい?」
「本気でどうでもいいから、早くしてくれ!」
やは
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