『ルイズが召喚したのが、モンジャラだったら?』
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捕まえて話を聞くと、この生き物のことを知っているらしかった。
このモジャモジャした塊の名前は、モンジャラ。
シエスタというメイドの故郷であるタルブ村の付近の森に住む、植物の生物であるらしく、こちらが危害を加えなければとくに危険性はないが、下手に近づくとツルで絡みついてくるらしい。しかしツルは、生涯伸び続け、千切れても痛くは無く、すぐに生え替わるそうだ。
しかし、植物であるためか、毒性のある粉や、眠りの効果がある粉を出してきたりと攻撃能力は多彩らしい。
時たま、ある条件を積むことで、モンジャラの親玉みたいな一回りも大きなモジャンボという個体に進化することがあるそうだ。
ルイズは、ゾッとした。あの時捕まった際に吸い込んだのが眠りの効果がある粉だったからよかったものの、毒だったら死んでたかもしれないからだ。
しかし、懐いてくれている今ならその心配もないだろうと思いつつ、少し警戒する。それはモンジャラにも伝わっているのか、悲しそうな目をするので罪悪感を感じた。
そんなある日、親切にモンジャラのことを教えてくれたシエスタが、ギーシュに難癖付けられていたため、ルイズが彼女を庇った。
それに腹を立てたギーシュがルイズを馬鹿にすると、モンジャラがいつの間にやってきていて、ツルでギーシュを捕まえると1メートルしかない体からは想像も出来ない力で締め付けた。
ルイズが慌てて止めると、モンジャラはギーシュを解放した。
ゲホゲホッと咳をこんだギーシュは、怒って杖をモンジャラに向けた。
ルイズがギョッとして止めようとすると、モンジャラはピョンピョンと跳ねて、目を鋭くさせてギーシュを睨む。どう見ても喧嘩を買う!っと言わんばかりだ。
そしてあれよあれよという間に、決闘騒ぎになってしまった。
ギーシュとしては、小突くぐらいで止めるつもりだったが、モンジャラはやる気満々だ。
ワルキューレを錬成して向かわせると、モンジャラはツルを絡ませる。だが相手は青銅で出来ているため締め付けても壊れない。たちまち接近され、殴られる直後、シュンッと見えない速度で振られたツルの一本が一瞬にしてワルキューレの頭部を弾くように千切り飛ばした。
それに驚いたギーシュは、数体のワルキューレを錬成し武器まで持たせていた。
モンジャラは、四方から迫るワルキューレをすべてツルで絡み取り、グルンッ!と体を回転させ、ツルを振り回し、ワルキューレをジャイアントスイングするように振り回して振り回して、ギーシュの方へ投げ飛ばした。
ギーシュは、飛んでくるワルキューレに悲鳴を上げ、逃げ回り、最後のワルキューレがギリギリでギーシュに当たらず地面に落ちたところで気づ
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