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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第55話 凍てつく氷の世界!氷山を目指して突き進め!
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ったんだ。そいつは中位の吸血鬼で結構な強さを持っていた、何とか奴をあと一歩手前まで追い込んだが不意を突かれて致命傷を負いそうになった。でもそこを彼女に助けられたんだ」
「イリナがゼノヴィアを……」
「私は正直言ってその時のイリナのとった行動が信じられなかった。あれだけ喧嘩していたのに何故私を助けたんだ、と質問した。するとイリナはこう言ったんだ」
(貴方の事は嫌いだけど、もう私の目の前で誰かに死んでほしくないの……)
……イリナ。
「私はその言葉でイリナが本当は優しい子なのだと知った。それからはイリナに対する接し方を変えてしつこいくらいに付きまとったものだ。最初はうっとおしがっていたイリナもだんだん素の状態を見せるようになってきてな、それからはイリナの両親にも紹介してくれたし仲良くなれていったんだ」
「そうだったのか……」
「イリナは私にとってアーシアと同じくらい大切な親友だ。だからそんな彼女に想われていた君が嫌いだった、イリナには悪いが死んでいてくれればいいと思ったこともあったんだ」
「それは当然だろう。ゼノヴィアにとってイリナは大切な友達なんだ、そのイリナを苦しませていた俺に良い感情を持つわけがない。俺だってそう思うさ」
「……ふふっ、やっぱり君はおかしな奴だよ。面を向かって嫌いだと言う相手にそんな風に言えるんだからな」
嫉妬するのは人間の性だ、ゼノヴィアは良い奴だからイリナを苦しめていた俺に悪感情を抱くのは当然の事……むしろその男が俺だと知って何もしてこないのは、理性でそれを抑え込んでいるからだろう。
「ゼノヴィアこそ俺に対して何もしないのか?正直罵倒や恨み言を言われるのは当然だと思っていたんだが……」
「君は悪意を持ってそうしていた訳ではないんだろう?理由を知れば納得のできるモノだった、あれは誰だってそうしただろう。それにイリナが愛している君を私が傷つける訳にはいかないしな」
「……ありがとう」
「気にするな。まあ君がそういう人間じゃなかったら月牙天衝をお見舞いしていたがな」
「それは怖いな」
ゼノヴィアは俺を責めなかった、彼女にとってイリナが大事なパートナーだっていうのは二人の付き合いを見ていて良く分かる。それなのに俺を許してくれた。
「イッセー、もし君が私やイリナに対して罪悪感を感じているのなら一つ頼みごとをしてもいいか?」
「頼み事?分かった、俺に出来る事ならなんでもするよ」
「なら私と友達になってほしい」
「友達に?」
ゼノヴィアが言った頼み事とは、俺と友達になってほしいという事だった。
「ああ、私はイリナやアーシア以外に友達がいないんだ。だから君に友達になってほしいんだ」
「そ、そんな事でいいのか……?」
「むっ
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