『ルイズが召喚したのが、ポニータ(ポケモン)だったら?』
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るそうだが、知能が高く非常に警戒心が強いのだという。
しかも、シエスタの家の言い伝えによると、心を開いた相手にしかたてがみの炎で熱くしなように触らせ、しかも背中に乗せてくれないのだとか。そのため、曾祖父以外は乗るどころか、触ることすらできなかったらしい。
そんな話を聞いていると、やがてブルル…っという鳴き声が聞こえたのでそちらを見ると、炎の馬…ポニータが目を覚ましていた。
ルイズがだいじょうぶ?っと声をかけると、ハッとしたのか飛び起きたポニータは、距離を取り、メラメラとたてがみの炎を揺らした。
ルイズは、ショックを受けた。他の生徒達のように使い魔のルーンを刻めば主人に対して友好的になるはずなのに、ポニータは、今にもこちらを燃やそうといきり立っている。
するとシエスタがこう言った。
曾祖父も飼い慣らすのに非常に苦労したらしい。だから頑張ればきっと心を開いてくれるはずだとルイズを励ました。
この日から、ポニータという不思議な馬との攻防が開始された。
毎日餌をやりに来るが、ルイズの姿がなくなるまで決して口を付けようとしない。そして触ろうモノならその手を容赦なく焼かれる。それが毎日繰り返された。
保健室の常連になったルイズを、保険医がもうやめたら?っと心配して声をかけるほどだった。
同級生からは、火傷のルイズなどと揶揄されるが、ルイズは諦めない。水の秘薬を買うお金もなくなり、両手は度重なる火傷のせいで常に包帯を巻かれ血などがにじんでいる。時に蹴られることもあり、美少女と言えるルイズの顔に痛々しい蹄の形をした青あざが出来ているときもあった。そんな姿に、ルイズを揶揄する声はなくなっていったが、同情する目が向けられるようになった。
コルベールは、少なくとも学院から逃げようとしていないのは、ルーンの従属性が効いている証だろうと分析してコントラクトサーヴァント自体は成功しているとみている。
しかし、それでも元々気難しい気性のポニータは、一向にルイズにその炎のたてがみを触らせようとはしなかった。それでも少しずつは心を開いてくれているのか、餌をあげにくると顔を見せてくれ、そしてルイズがいても気にせず餌を食べてくれるようにはなった。
そんなある日……、トリスティンをあげての馬のレースが開催されることになった。
馬を使い魔に持つ生徒や、自慢の系統の馬を持つ生徒がこぞって参加しようと言っている。
ルイズは、そんな生徒達は羨ましそうに見る。自分のポニータが出れば、きっと花になるはずだろうに……、けれどそれは叶わない。
意気消沈したまま、自然とその足はポニータがいる舎に向かっていた。
餌の時間かと思ったのか顔を出してくれた
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