暁 〜小説投稿サイト〜
女神と星座の導きによりて
星8つ 魚座
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

 三人が来てから一年経つ頃、私とディーテは教皇宮に呼びだされました。
 一体なんだろうかと思っていましたが、謁見の間に既にアイオロスとサガ、デス君にシュラの四人が揃っていたのでただ事ではないのは確かの様ですね。
 
 「真名にアフロディーテ。よく来たな」

 「「ハッ!お呼びでしょうか、教皇」」

 二人して教皇様に跪きます。
 
 「うむ。この度、どちらを魚座の黄金聖闘士にするか……決まったのでな」

 来ましたね。

 「真名よ、顔を上げよ」

 「ハッ!」

 「今代の魚座の黄金聖闘士として……心して務めよ」

 「はい!」

  そう力いっぱい返事をする私を見て「うむ」と頷き、ディーテを見ました。

 「アフロディーテよ」

 「は、はい!」

 「お前はこの聖域に残り、真名の補佐をする事。よいな?」

 ディーテも他の四人も心底驚いた顔をしました。
 そりゃそうですよね、意味がわかりません、って感じしてます。
 双子座の事を知らないでしょうけど、聞こえはまだいいですけど、表は黄金聖闘士の補佐、裏は言葉にしていませんが、私に何かあった場合のスペアとして務めろと言っているんです。
 それに、こうでもしないとディーテを聖域に残せませんでした。
 確かに私は黄金聖闘士になる為に努力してきました。でも、心の何処かでこう思っていたんです。”正規の魚座の黄金聖闘士はアフロディーテ”だと。
 先日、教皇様が双魚宮の裏に来た時に(ディーテが居ない時しか来ません)私が言ったんです。

 「もし、私が今代の魚座の黄金聖闘士に選ばれたら、アフロディーテを補佐に下さい」

 と、
 教皇様も、最初は断ってました。そういう勝手な事は罷りならんって。
 でも、私だって譲れないものがあるのです。
 そこでサガとカノンの関係を話に出してしまったんです。ズルいヤツ、卑怯者と言ってくれても構いません。
 そう決意した私の話が終わると教皇様は唸って悩んでいました。
 まぁ、直ぐに良い返事が返ってくるとは思っていません。
 だからこそ、「考えてくれませんか?」と言っておいたのです。
 教皇様はわかったと、返事をくれたので後は答えを待つのみ。一応、無事に話が通って良かったです。
  とりあえず、話も終わり、解散する事になったのですが、ディーテから

 「姉さん」

 「はい、なんですか?」

 「黄金聖衣を纏って見せてほしいんだ」

 なんじゃらほい?

 「教皇に認めてもらったのだし、聖衣を纏った姿の姉さんを見てみたいんだ」

 なんか、ディーテさん、とてもお目目がキラキラしてますね。
 ふっ、可愛い弟分の頼みです。

 「おいそれと着てはいけない、なんて掟はありま
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ