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女神と星座の導きによりて
星6つ 薔薇
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拳骨ですから!」

そう言いながら前髪を掻き上げていた手を頬に添えて、もう片方の手で頭を撫でました。髪もサラサラやでー! 

 「あ、ありがとうございます……」

 「それに前髪を切りませんか?此処では気にする必要はありませんよ」

 「アイオロス様とサガ様も気にしたりなんて……」

 「あ、あの二人は気にしたりしません。大丈夫、大丈夫」
 
 あ、そうです。
 ついでにこう呼んでもらいましょう。

 「アフロディーテ、もし良かったら、私の事は”姉さん”と呼びなさい」
 
 「え?……姉さん?」

 うおおおおおおおおお!!
 アフロディーテに姉さんて呼ばれました!やっべ、萌へる……!

 「それから、私も貴方の事は”ディーテ”と呼んでも良いですか?アフロディーテだとちょっと長いですし、私としてはこう呼びたいです」

 「はい、構いません」

 ”アフロ”ではあまりにも可哀相過ぎるです……。あ、でもデス君は普通にアフロって呼んでましたね。
 でも、恥ずかしいから前髪を伸ばしていた訳ではなかった様で、ちょっとしたコンプレックスだったみたいですね。
 そこの所、見抜けなかったとは、まだまだ修行不足ですね。本当に精進せねば。
 ああ、後これも言っておかねば。

 「ディーテ、話しておく事があります」

 「 ? はい」

 「実は私、技やサイコキネシスの修行は一通り終わってるんです。後は自力で小宇宙を高め、自力で訓練して高みへと至ります。で、私はディーテの……まぁ、師匠代わりですね。本当は蹴落としとかしないと、いけないのでしょうけど、そういうの苦手なんですよね」

 私は手が出るの早いですが、気持ちは話し合いで済むなら、それで良いって感じです。アテナの聖闘士としては失格ですかね?

「だからと言って、諦めるつもりもありません。教皇様の言った通り、お互いに研磨し合おうじゃないですか!負けませんよ、ディーテ」

「はい、姉さん!ぼ……わたしも負けません!」

それではっと、

「ディーテ」

右手を差し出す。もう一度握手です。

「あ、はい!」

ディーテも直ぐに私がしたい事が分かって手を重ね、握手しました。
ふふふっ、負けませんからね!

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