星6つ 薔薇
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村の裏路地に置いてかれたとかでしょうか?こんな事が出来るなんて我ながらまさに”奇跡”です。
「何も戦うだけが戦いではないのですよ。私達聖闘士は、確かに聖闘士としてアテナの為、地上の平和の為に戦う事が本分。でも、アテナや他の聖闘士達を癒しの力があるヒーリングや、杯座の白銀聖衣の水以外でも癒してあげられればと思ったんです。変ですかね?」
ポカーン顔でこっち見てます。恐らく混乱してるんでしょうね。
今までも戦う事しか教えてもらってない訳ですから、多分否定的な考え方してそうな気がします。
「あ……いえ、ぼくは……」
「正直に言ってもいいんですよ?」
「……こんな事言うのは失礼かもしれませんが、必要ないのでは?敵には情けなんて無用です」
「ふふっ、本当に正直に言いましたねー。でも言いましたよね?”アテナと聖闘士達”の為って。別に敵の為ではないのですー」
「うぁ、そ、う……ですね……すみ、ません」
あらあら、恐縮しちゃって……怒ってないのですがねぇ。
「アフロディーテ、これを貴方にあげます」
私はそう言ってアフロディーテが持っていた青薔薇に小宇宙を注ぎます。
すると黄金色のオーラが薔薇を包みました。
この位なら得意ですよ!
「わぁ……」
「これでこの薔薇は枯れませんよ。まぁ、ドライフラワーや押し花にしても良いのですが、君にはこうした方が似合うと思って」
「あ、ありがとう、ござい……ます」
仮面で相手には見えないというのに思わず、微笑んでしまいました。
アフロディーテもちょっと戸惑ってますが、喜んでくれているみたいですし、良かったです。微笑んでくれてます。
「アフロディーテ、喜んでくれて良かったですよ。やっと笑ってくれました」
そう私が言うと
「あ」
とてもビックリした顔で私を見ていました。
「アフロディーテ、思ったんですけど」
驚いている所で畳みかけます。
アフロディーテの顔を覗き込むようにして、長い前髪を掻き分けました。
「ほら、こんなに素敵な顔立ちなのに、隠してしまうなんて勿体ないですよ」
アイオロスが9歳ですから、アフロディーテは今、4歳ですね。とても可愛らしい顔つきで、きっと将来は絶世のびじ……げふん、ごふん。
きっと絶世の美青年になるでしょうね!
「変じゃありませんか?男なのに女の様な顔をしているのは」
誰かにそう言われたんでしょうね、ちょっと涙目です。
……言った人は漏れなく粛清ですね(にっこり)
「大丈夫、この聖域でそんな事を言う人は居ません。もし、言われたら真っ先に私に言いなさい。その人はしょけ……ん”ん、
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