暁 〜小説投稿サイト〜
ある晴れた日に
34部分:噂はそよ風の様にその十一
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て歯噛みする野本だった。
「何でこうなるんだよ。大体御前な」
「御前とは違うよ」
 正道は今度は機先を制してきた。
「言っておくけれどな」
「違うっていうのかよ」
「真面目にやってるさ」
 はっきりと言い切るのだった。
「少なくとも御前みたいにカウンターで堂々と漫画読んだりジュース読んだりはしねえよ」
「読んでるのはちゃんと図書館にある教養漫画だよ」
 かなり苦しい言い訳だった。
「歴史のな。幾ら何でも堂々とそんな所でサンデーとかマガジンとか読むかよ」
「いや、あんただったらね」
「同意」
 明日夢と茜も厳しい。
「普通に授業中してるし」
「北斗の拳読んでたわよね」
「あれこそ教養漫画なんだよ」
 またしても強引な言い訳だった。
「男と男のな。生き様を描いた名作だろうが」
「それはそうだけれど授業中は駄目でしょ」
「ねえ」
 明日夢と茜の方が正論だった。
「授業中に漫画読んだら」
「何考えてるのよ、あんた」
「ちぇっ、堅苦しいな、おい」
 野本はここでよりによって居直ってきた。

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