34部分:噂はそよ風の様にその十一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
て歯噛みする野本だった。
「何でこうなるんだよ。大体御前な」
「御前とは違うよ」
正道は今度は機先を制してきた。
「言っておくけれどな」
「違うっていうのかよ」
「真面目にやってるさ」
はっきりと言い切るのだった。
「少なくとも御前みたいにカウンターで堂々と漫画読んだりジュース読んだりはしねえよ」
「読んでるのはちゃんと図書館にある教養漫画だよ」
かなり苦しい言い訳だった。
「歴史のな。幾ら何でも堂々とそんな所でサンデーとかマガジンとか読むかよ」
「いや、あんただったらね」
「同意」
明日夢と茜も厳しい。
「普通に授業中してるし」
「北斗の拳読んでたわよね」
「あれこそ教養漫画なんだよ」
またしても強引な言い訳だった。
「男と男のな。生き様を描いた名作だろうが」
「それはそうだけれど授業中は駄目でしょ」
「ねえ」
明日夢と茜の方が正論だった。
「授業中に漫画読んだら」
「何考えてるのよ、あんた」
「ちぇっ、堅苦しいな、おい」
野本はここでよりによって居直ってきた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ