暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第141話:Galapagos
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「………」
確かにアイリスの言葉には一理ある。
エックスのバスターはまだまだ未解析な部分もあり、それを参考にしたエイリアのバスターは度々調整が必要となる。
そして口を開いた彼女の瞳は静かながら熱い、真剣なそれであった。
「そうね…理由はあなたと同じよ。エックスやルイン達の戦っている姿を見て、私も力になりたいと思ったの。私は彼をサポートすることは出来るけど、一緒に戦うことは出来ない。エックスの痛みを傍で感じながら、私はとても無力だった。でも、力さえあれば…ルインと一緒に彼を支えられると思ってね…だからアーマーの新調の際にね…」
「ふふ、やっぱりそうでしたか…」
最初のシグマの反乱からエックスのことをずっとモニター越しでルインとは違う視点で見守っていたからだろう。
「でも最近は調整の回数が少なくなって来ているのよ?エックスのバスターに関しては完全解析はそんなに遠くないかもしれないわ」
「そうですね、ハンターベースにはゲイトさんのような優秀な人がいるんですからね」
実際にゲイトが来てから武装面やシステム面に置いてはかなり充実している。
「そうね…あの時、ルインが研究所を去る前のゲイトをスカウトしていなきゃ…どれだけアーマーの新調に時間が掛かったのかしら?」
「…正直あまり考えたくないですね…もしかしたらレッドアラートの事件でも以前のアーマーだったりして…」
「あり得そうね。ゲイトが来る前のハンターベースにはこういう改造を専門にしている人はいなかったもの。」
「ルインのおかげですね」
2人が笑みを浮かべながら会話を続けようとした時に警報が鳴り、司令室に残っていたパレットの声が響き渡る。
『ヤコブ周辺施設にてイレギュラー発生!地域のハンターは現場に急行し、ベースの職員はそれぞれの持ち場について下さい!!』
それを聞いたエイリアとアイリスはベテランのオペレーターらしく、すぐさまそれぞれの持ち場についた。
少し時間は戻り、エックス達はこの日はノアズパークにいた。
ガラパゴス諸島に位置する公園でヤコブ計画に携わる者が休息を取るこの施設でエックス達もまた、僅かな休日を過ごしている。
豊かな自然を持つ島は、熱帯の暑さを持ちながら同時に涼しくもあった。
滝から勢いよく落ちる水は爽快で、洞窟の中はとても冷え切っている。
洞窟内部は真っ暗というわけではなく、発光能力を持つバイオロイドの仄かな光に照らされて幻想的な光景を顕していた。
エックス達はその幻想的な光景に見惚れながらも進んでいき、しばらくして見慣れた姿を発見した。
「ホーネック」
かつてはゼロの部下であったエクスプローズ・ホーネックはゼロ達の姿を認識すると、親しげな笑みを浮かべた
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