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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX8
第140話:Luna Right
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レッドアラートの事件から数年後。
完全なコピー能力と完全な対ウィルス性を持った新世代型レプリロイドが誕生したことにより、人類は再び活気付いた。
しかし、繰り返されるレプリロイドの騒乱により地上は荒廃し、人類は月への移住計画のために軌道エレベーター・“ヤコブ”…かつて街のシンボルとして建てられるはずであったタワーを改造した。
それによって新世代型レプリロイド達が月面作業のために宇宙に運ばれていくのであった。
「…………ふう」
パソコンのキーを叩きながら深い息を吐いて、砂糖を少し多めに入れたコーヒーを飲むと再び作業に戻る。
イレギュラーハンターとなると、イレギュラーの始末が仕事だと思われがちだが、そうではない。
施設の警護などを任されることも多々あり、特に重要施設ともなると、トップクラスのハンターが向かうこともある。
「よし…これはこんなもんかね」
ヤコブの管理者直々の指名を受けたルナはヤコブの警備についているエックスやルイン達からの報告書を纏めると溜め息を吐いた。
「あーもう、だりぃな…」
ハンターとして出撃することもなく、文書を扱うだけの職場に早くも辟易していた。
面倒くさい。
今の彼女の現在の心境を言うならば、この一言に全てが集約されると言ってもいい。
絶え間なく続く事務仕事の内容と言えば書類の作成と渡される書類の確認。
そして新世代型レプリロイドのプロトタイプとしての視点を持った者としてヤコブ計画関係の重役との今後の方針についての話し合い。
「(何で俺にこんな重い役目を押し付けんだよお…俺が数少ない新世代型レプリロイドのプロトタイプだからってさ…)」
ルナの戦闘能力の凄まじさはジャンク屋時代からのジャンクパーツ収集やイレギュラーが起こした事件で得た経験により、コピー能力を持つ新世代型レプリロイドのプロトタイプでありながらそこらの戦闘型の新世代型レプリロイドを遥かに凌駕している。
彼女のその事務の能力も決して低いわけではない。
話し合いも向こう側に警戒心を持たれないように話すこともでき、信頼関係もそれなりに築いて上手く立ち回れているといっていい。
だがそれでも彼女の本領は戦いやパーツや武器作成等にあり、事務能力が低くないとはいえ、人並み程度なのが精々だ。
時間の大部分をそちらの仕事に取られて徐々にストレスが溜まり、鬱憤晴らしにトレーニングしてもつまらなさを感じる日々。
率直にいって、彼女はこの数ヶ月の間繰り返される日々に、苛立ちを感じていた。
決してヤコブ計画関係の重役やここの職員には表情には出さなかったが。
いつもいつも与えられる退屈な事務仕事の大切さは彼女とて理解している。
何故ならヤコブ計画は人類が生き
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