暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX8
第140話:Luna Right
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』
プツリと切られた通信にエックスが苦笑するより早く、誰かが駆け付ける足音。
「おい、大丈夫か?」
「ルナ!!」
ヤコブで事務仕事をしていたはずのルナの登場にエックスは目を見開いた。
「ルナですか。ええ、シグマボディをコピーしたことで、コンテナが大破した以外の被害は大したことないようです」
「そうか…」
バレットを下ろすルナにルミネは微笑むとエックス達の方に視線を遣る。
「ルナ、コンテナの処理は我々がしておきますので、あなたはハンターベースに戻られても結構です。今日までお勤めご苦労様です」
「ん?ああ」
「いい返事を期待していますよ」
そう言うとルミネは去っていく。
ルナは溜め息を吐くと、エックスと共にこちらに向かっているゼロ達の元に向かうのだった。
そしてコンテナ処理を向こうに任せてハンターベースの自室に戻ったルナは物思いに耽っていた。
「ルナ、どうしたの?」
様子がおかしいルナに疑問符を浮かべながら、アクセルが問い掛ける。
「…なあ、アクセル。新世代型レプリロイドのことなんだけどな………」
後にアクセルがイレギュラーハンターとなって仲間に加わったことでコピー能力の研究が急速に進んで完璧なコピー能力を持つ完全な新世代型レプリロイドが世に生み出された。
人類の存亡を懸けた宇宙開発には新世代型レプリロイドが登用され、計画の要である軌道エレベーターには特に数多く集結している。
つい数年前まで、アクセルとルナしか持っていなかったコピー能力…それを巡って全面戦争まで起こされたその能力は、今や珍しい物ではなくなった。
「何?どうしたの?」
「……」
アクセルが疑問符を浮かべながらルナの言葉を待つが、ルナ自身、ルミネから感じたあの違和感をどう表現すればいいのか分からなかった。
しばらくして……。
「ごめん……何でもない……」
「ええ?何それ?」
待っていたアクセルは不満そうな顔をしたが、止めたということは大したことではないだろうと、解釈して武器のチェックをする。
ルナはルミネの“進化”という言葉の意味を考えていた。
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