暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX8
第140話:Luna Right
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展に必要なんだろう」

「なるほど、それはアクセルでは絶対に出来んな。」

「ちょっとそれってどういう意味?」

ゼロの言葉にアクセルがジト目で見遣るが、ゼロはどこ吹く風だ。

関係ないが、他のハンター達の中には、彼らならマグマに突っ込んでも雪崩に巻き込まれて生き埋めになっても必ず脱出して無事生還するだろうという謎の確信を持っている者すら居るほどである。

特にアクセルに至ってはイレギュラーハンターの中で一番歳が近いために一緒にいることが多い。

「そういえば、今日で終わりだよねルナ」

「ああ…っ!!」

何となくヤコブを見上げたエックスは、はっと息を飲んでしまう。

エレベーターを取り巻く輸送レールの上を滑っていくコンテナ、その1つが、爆発と共に落ちていく。

エックスはさっと落下地点を目算すると、直ぐさま駆け付けた。

『下り4番コンテナに事故発生……周辺の係員は…』

事故現場に、ヤコブのオペレーターの声が響く。

現場に辿り着いたエックスは、そのあまりの凄惨さに顔を顰めた。

コンテナは原形を留めておらず、激しく炎上している。

あの中には、月面作業から地上に戻ってきたレプリロイド達が乗っているはずだ。

エックスはキッと顔と気を引き締め、左腕の通信機を翳してヤコブのオペレーターに指示を出す。

ヤコブの職員も事故発生は把握しているが、いち早く現場に到着したエックスが指示する方が向こうも迅速に対応できる。

「こちらエックス……軌道エレベーター・ヤコブ警備中に事故発生」

ヤコブの回線と接続するとエックスはオペレーターに整然と告げていく。

「至急、救助用メカニロイドを……」

ガシャン、と炎が燃え盛る音に混じってコンテナから聞こえた金属がひしゃげるような音に勢いよく振り返ったエックスの瞳が、驚愕に染まった。

コンテナの割れ目にかけた手で広げた隙間から、そのレプリロイドが出てくる。

屈強な足でコンテナの破片を踏み付けたレプリロイドは、這い出るために折っていた腰を伸ばしたその巨体を見上げ、エックスは声を無くしてしまう。

見間違えるはずもない、その顔は間違いなく今まで戦い続けた宿敵でかつてのレッドアラートの事件でアクセルが引導を渡したはずのシグマだった。

しかもコンテナから出てきたのは1体だけではない。

ゆっくりとこちらに近付いてくるシグマを見ていたエックスは、驚愕のあまりにバスターを構えることさえ出来なかった。

最初に出てきたシグマに続いて、コンテナから出てきたレプリロイドも、その次も…コンテナから出てきた全てのレプリロイドが。

「シ……シグマ……!!?」

史上最悪のイレギュラー・シグマ。

自分は見てはいないが、ア
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