暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX8
第140話:Luna Right
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プとなったあなた。同じ進化した者同士、分かり合えると思うのですが?」
「え?」
一瞬だけ空気が張り詰めて、なにか薄ら冷たいものに変わった気がした。
「どうです?」
「い、いや…何で俺のことを…」
「あなたが人間を元にした新世代型レプリロイドのプロトタイプというのは聞き及んでいます。もう1人の人間からレプリロイドとなったルインのことも。」
「そ、そうか…」
進化したとはどういう意味合いなのだろうが、奇妙な違和感を感じる。
何かが根本的にズレているような、隠しようのない違和感だった。
「何なら、もう1人の新世代型のプロトタイプ…アクセルと言いましたか?彼も一緒でも構いませんよ?彼も一応、進化した者ですから」
「……………」
ルミネは一体何を言いたいのか分からず、ルナは戸惑って閉口してしまう。
違和感を抑えて、ルミネに対して何か言わなければならないと口を開くが言葉は出ない。
「……すみません、困らせてしまいましたね。今までありがとうございました。」
ルミネが去っていく方向を見遣り、ルナは彼の背中を見ていることしか出来なかった。
そして軌道エレベーター下り4番コンテナにて事故が発生するのはもう間もなくである。
そしてルナがルミネと会話する少し前にヤコブ周辺の警備をしているエックス達の姿があった。
「………」
「…………」
「……………」
「あーあ…今頃、ルナはヤコブで何してるのかなあ…」
ヤコブを警備していたアクセルのぼやきに全員の視線が集中する。
「アクセル、ルナのこと心配してるの?大丈夫だよ、ルナなら凄く器用だし」
「基本的に彼女に与えられるのは事務仕事だから危険なことはないはずだ。」
「それからその言葉はもう10回は聞いた。何度同じことを言うつもりだ?」
「だって気になるじゃんか、軌道エレベーターの警備するのはいいけどさ。僕らは周りの見回りなのに、ルナはヤコブの管理局で事務仕事。何で一緒じゃないのさ?別にルナじゃなくてもいいじゃん」
「向こうの希望だからな、聞き分けろ」
「まあ、何でルナなんだろうとは思うけどね」
ゼロはアクセルの言葉にそう返すと、ルインもまたルナだけが別であることを不思議に感じていたようだ。
「うん、ルナがいないと何か調子が出ないよ。何か違和感バリバリ」
「…確かに」
いつもならルナも含めた5人で行動することが多い彼らにとっては、1人抜けているこの状況がなんともやりにくい。
今では自分達は5人でイレギュラーと死闘を繰り広げているのだから尚更だ。
「多分、ルナは新世代型レプリロイドのプロトタイプだからな。多分、そう言う視点を持った存在はヤコブ計画の進
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