暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX8
第140話:Luna Right
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線に沈もうとする夕日を見つめながら、金色の隻眼を柔和に細めている。

「…………」

隣に立ったルナはチラリとルミネに視線を遣ると時々だが、彼とアクセルがダブる時がある。

性格は正反対でアーマーの色も正反対なので被るところなど無いに等しいのにである。

しかしあの時見たアクセルとルミネはあまりにも酷似し過ぎていたからかもしれない。

「美しい夕焼けですね。執務室からの風景も素晴らしいですが、こうして地上から見上げる夕日も素晴らしい。そうは思いませんか?」

「え?あ、そうですね…私はどちらかと言えば月に照らされた夜景の方が好きですけど…」

「なるほど、それも捨てがたいですね」

今までルナの周りにはいないタイプのレプリロイドにルナはどう対応していいのか分からないのか、ルミネの言葉に答えながらも視線が泳いでいる。

ルミネの瞳にイタズラっぽい光が宿る。

「ああ、そうだ。私のことはルミネと呼んで下さい。出来れば敬語も使わずに自然体で接してくだされば嬉しいのですが」

少し警戒してみれば案の定、にこにこと楽しそうに笑ってそんなことを言ってきた。

「は?な、何でですか?」

目を見開いてルミネを慌てて見遣るが、ルミネは笑みを浮かべていた。

「私としてはあなたと親密になりたいのです。」

「いや、でも上司ですから…」

「では、上司命令です。敬語は止めて下さい」

笑いながら言うルミネの言葉にはどこか有無を言わせない迫力があった。

「……………分かったよルミネ…これでいいか?」

「はい………それではルナ。こちらでの勤務はもう慣れましたか?」

「ああ、最初は慣れないことばかりで戸惑うこともあったけど何とかな…後は基本的に事務仕事ばかりだから問題が起こらなきゃ平和なもんさ」

今では簡単にこなしてはいるが、やはり最初はハンターベースとは勝手が違い過ぎて慣れるのは大分かかった。

「それは良かったです。私としては、あなたにはこのままこの施設に居て頂きたいところですが」

ちらりと伺うような目線を投げられた。

つまり、それは…ハンターからヤコブの職員に移籍しないか、ということだろうか。

「それはイレギュラーハンターを辞めてヤコブの職員としてここで働かないかってことか?」

「ええ、そうでもあります。あなたは中々の逸材ですからね。立ち回り方を見てもハンターに留め置くのは勿体無い。私達新世代型のプロトタイプということを差し引いても…それに。」

ルミネは言葉を区切って、まっすぐにルナをジッと見つめる。

見つめられているルナはどこか思考の奥を見透かされているような不思議な感覚になった。

「新世代型の私達と人間から新世代型レプリロイドのプロトタイ
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