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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX8
第140話:Luna Right
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残るための重要なプロジェクトであり、自分の1つの決断の誤りが致命的な失敗をもたらすだってある。
しかしそれでも、必要なことだとは理解してはいても、それでも嫌なものは嫌なのだ。
「大体、事務仕事なんざ…俺より向いている奴なんかごまんといるだろうに…もしかして新世代型のプロトタイプだからってことで選んだんじゃねえだろうな……コーヒーも切れたし…気分転換に外に出るか…」
空の紙コップを捨てるとルナは伸びをしながら、事務室を出てヤコブの外に出た。
外に出ると高く聳える建造物に、いくつものコンテナが昇っていった。
宇宙まで達するヤコブと名付けられた軌道エレベーターは人類の希望である新世代型レプリロイド達を乗せ、瞬く間に月に運んでいく。
コンテナが走る様は酷く機械的で、“希望”や“夢”など、そんな陳腐な言葉は酷く不釣り合いに感じる。
ヤコブに乗せられた物が金属のコンテナであるためか一層無機質に映る。
「……地球を捨てて月に行くのか……自分達の生まれ故郷を捨てて…」
地球を結果的に捨てるなら自分達が体を張ってコロニーから守ろうとしたのは何だったのだろうか?
ルインは一度イレギュラー化して、エックスとゼロと凄まじい死闘を演じて…やっとの思いで地球を救ったと言うのに…。
「結果的に…結果的に地球を捨てるなら…俺達は何のためにあの事件でコロニー落下を防いだのかな…エックス達も辛い思いをして守ったのに…」
舌打ちしながら再び施設に戻る。
ヤコブの管理者である彼に報告書の提出をするのを忘れていたのを思い出したのだ。
事務室に戻って報告書を手に取ると、真新しい床が天井からの光を反射していた。
沢山のレプリロイドが忙しなく行き交う廊下を進んで、いくつかの角を曲がった先に目的の部屋…管理官の執務室がある。
「ルミネ管理官、入りますよ」
「どうぞ」
返事を受けて部屋の中に入ると白と紫を基調にしたアーマーの中性的な顔立ちをしたレプリロイドがいて、ルナは一礼をすると報告書を渡す。
「今日の報告書です。」
ルナはルミネに報告書を渡すと、ルミネはその報告書に目を通し始めた。
「ご苦労様です。ルナ、これから気分転換にヤコブの周辺を散策しに出掛けようとしていたところです。ご一緒しませんか?」
「は?あ、はい。私でよろしいのであれば……」
「勿論ですよ。では行きましょうか」
目を通した報告書をデスクに置いてルミネが部屋を出ると、ルナは慌てて部屋を出て彼を追い掛けた。
軌道エレベーターのヤコブの管理官であるルミネは華奢な体や中性的な顔立ちとは裏腹に他の新世代型レプリロイドとは一線を画する性能を持った新世代型レプリロイドだ。
その彼が、今まさに密林の地平
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