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レーヴァティン
第百四話 半島統一その十二

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「こっちも強くなったってな」
「実感があるか」
「それこそな」
「それは何よりだな」
「ステーファノ提督とモナコ提督がな」
 この二人がというのだ。
「特にいいな、それでいい船長や士官がな」
「沢山入ったか」
「元々下士官まではいたんだよ」
 湖軍の方がというのだ。
「それで後はな」
「士官が揃ったらか」
「かなり凄くなるって思っていたらな」
「人材登用を本格化させるとか」
「凄い湖軍になったぜ」
 今言った通りにとだ、芳直は久志に笑顔で話した。
「本当にな」
「それは何よりだな」
「ああ、じゃあ内政とか軍備が整ったらな」
「またな」
「勢力圏の拡大だな」
「そうしていくな」
 久志は芳直に笑顔で答えた、そしてだった。
 鯛のアクアパッツァを食べてこうも言った。
「じゃあ今日もな」
「ふんだんに食べてだね」
 淳二が応えた。
「そうしてだね」
「明日も頑張ろうな」
「明日頑張る為にはね」
「今日食ってな」
「明日も食べることだね」
「だからな」
 この言葉、自分が今言った言葉通りにというのだ。
「今日も腹一杯食おうな」
「それと飲んでね」
「そっちもだよ、食って飲んでな」
「いつも通りそうしてね」
「やっぱりいつも通りにな」
 それでというのだった。
「頑張っていこうな」
「明日もね」
 淳二は久志の言葉に笑顔で応えた、そして彼もまた鯛のアクアパッツァを食べた。白ワインとオリーブオイルで煮られトマトとアクアパッツァの味が効いたそれは実に美味くかつ食べやすいものだった。


第百四話   完


                  2019・3・1
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