約束破りの魔法使い
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないわねぇ、だからあなたに選択権をあげるわ 」
マリア「せ…選択権ですって!? 」
アラクネ「そう。あなたがこのまま大人しく帰るって言うなら見逃してあげる。断れば殺す!言っておくけど私はあなた達魔法使いのように嘘はつかない主義なのよ 」
当初から魔法使いは嘘つき、約束破りと決めつけるアラクネ
それは彼女の過去が関係していた。
まだモンスター・アラクネだった頃、彼女はある富豪の魔法使いの召喚獣となり、その後、多くのスパイダー達を引き連れ富豪の魔法使いの家にいたのだが
富豪魔法使い「うひょひょっ♪金はいくらあっても困らぬ♪お前達、さっさと糸を出せ! 」
魔法使いの目的はスパイダー達が時折出す『金の糸』であった。
そして糸を出し尽くしたスパイダーは
富豪魔法使い「用無しはいらぬ。そいつの餌になれ 」
ギャギイィーーッ!!
ピギーッ!?
富豪魔法使いのペットである大型のニワトリ型モンスター・バジリスクの餌となっていった。
糸を出さねば虐待を受け、出し尽くせば餌として食われる。
こんなひどい生活が続くなか、アラクネは魔法使いとある約束をした。
富豪魔法使い「よかろう。お前が金の糸を百本出せばスパイダー達は解放してやる 」
アラクネは他のスパイダー達を助けるため自分を犠牲にしたのだ。
だが普通のスパイダーであっても金の糸は滅多に出ない確率であり、クイーンスパイダーとも呼ばれるアラクネは体に無理をしながらも金の糸を出し続けた。
そしてそれからしばらくして、ついにアラクネは金の糸を百本出し、魔法使いの元に向かうのだが
富豪魔法使い「やっぱり百本じゃ足らないな、この十倍の千本金の糸を用意しろ 」
魔法使いは約束を破った。
このまま大人しく千本金の糸を作ってもまた魔法使いは約束を破るに違いない
そう察したアラクネは
ギュギュッ!!
富豪魔法使い「く…首が絞まる…!? 」
がくんっ
魔法使いを殺害し、その場から逃走した。
だがその後、アラクネは禁獣とされ討伐対象となってしまうも、富豪の家にいたスパイダー達が一斉に逃げ出せたのだった。
アラクネ「ピギピギ!(魔法使いは平気で約束を破る最低な奴だ!) 」
その後、アラクネは同じく魔法使いに怨みを持つケイル、コーンと出会い、ガルムの元へ向かうのだった。
そして現在
アラクネ「さぁ、あなたはどうするの? 」
アラクネがマリアに選択を迫ると
マリア「そ…そんなの決まってるじゃないの… 」
ゴゴゴッ…
アラクネ「んっ? 」
マリア「どちらも選ばない!それが私の答えよ!! 」
ブッチィーンッ!!
マリアは自力で蜘蛛の糸を引きちぎった!!
アラクネ「鉄より固い私の糸を力で引きちぎるだなんて!?あなた、本当に人間なの? 」
マリア「大きなお世話よ!! 」
※マリアは正
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ