暁 〜小説投稿サイト〜
女神と星座の導きによりて
星4つ 友人
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
お前は本当にそれで良いのか」

 「もちろん、負けるつもりはありません。それに”もしも”ですよね?」

 「”もしも”だが、本当になってしまったら……そんな役回りで良いのか?」
 
 うーむ、なんかいつもより絡んできますね……。
 むむ?もしや……・

 「カノン、サガと何かありました?」

 「……」

 無言、顔を私から逸らしました。
 図星の様ですね。わかりやすい双子だことー!!
 わかりやすい仕草をする所もすっごいそっくりですねー。 

 「愚痴ならちゃんと聞きますよ。どうかしました?」

 「……」

 よっぽど言えないのか、無言を貫いてますね。
 一体、本当にナンジャラーですよ。
 仕方ないですね。

 「うーん、カノン」

 「……?」

 「ここにカノンが気に入ってるクッキーがあります」

 「!」

 お、釣れた。ふっふっふ、まぁ、まだ10歳の子供ですからね。
 実は機会があった時に女官さんに手伝ってもらいながら、趣味の一つであるお菓子作りをしてたりします。
 ただ、極偶にしか作れません。この時代で、しかも聖域に砂糖は貴重品なので滅多に手に入りません。
 だからこそ、女官さんに無理を言ってロドリオ村にて密かにお店で取り置きしてもらってます。私はやる時はやる女なのです。(ドヤァ) 
 むふふ、砂糖さえあれば後は 薄力粉、無塩バターがあれば簡単に作る方法があるのですよ!
 もちろんアイオロスとサガにもあげてますよ。二人も気に入ってくれてます。仲間外れはいかんのです。

 「これを手に入れたくば、白状する事です。大丈夫。誰にも言いませんよ」

 「……くっ」
 
 
 おおう、なんか悔しそう。
 あれ?なんか顔が赤くなってきてます?

 「カノン、風邪でも引いたんですか?」

 「は?」

 「顔が真っ赤ですよ?」

 「……!!」

 驚いた顔のまま固まってます。
 どうしたんでしょう?

 「あのー、カノンー??」

 「あ、う、くっ」

 すっごい汗です!?だ、大丈夫でしょうか?

 「用事を思い出した!今度また来る!その時ソレをもらうからな!」

 そういうと光速の如く走って行ってしまいました。
 何故カノンが光速で動けるのかというと、サガが黄金聖闘士になった時に、カノンもまた双子座の黄金聖闘士として認められたそうです。
 それはそうですよね。この言い方は好きではないのですが、サガのスペアなので同じように修行させられていたらしいですし、サガの物腰も習わされていたとか。徹底してますよね。カノンの人格、全否定してますよ。そりゃぁ、闇落ちしますわ。
 でも此処ではそういう兆候ないんですよね。良い事なんですが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ