星2つ 十二宮
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オロスさんが私からだと聞こえにくかったが辛うじて聞こえた内容。
え?何?慣れって。
「では、行くぞ」
そういうとサガさんとアイオロスさんは階段を上り始めた。
階段を上り始めてから通過していく宮殿の説明をしてくれる。
一番最初が白羊宮、牡羊座の守護する宮、次が金牛宮、牡牛座の守護する宮……。ここまで誰とも会っていない。いや、女官さんには何人か出会っているが、(そういえば居るんだっけ、女官さん)黄金聖闘士には会っていないだけである。……年少組の前の黄金聖闘士はどこにいるんでしょう?
双児宮、双子座の守護する宮を通り過ぎようかという時に視線を感じた。
ふと出口の端っこにある柱に目を向けた瞬間、淡い青の髪が見えた気がした。
あの子はもしかしてカノンさんかな?
そういえば、サガさんの髪の色は青紫っぽいのでアニメカラーなのかな?と思い、ジッと見つめました。
「どうかしたのかな?」
「いいえ、なんでもないです」
サガさんが私の視線に気が付き、首を傾げる。
うあああああああああ!!
あざとい!美少年の首傾げ、あざとい……。
そんな事を頭の片隅に追いやって続いて巨蟹宮、蟹座の守護する宮、獅子宮、獅子座の守護する宮、処女宮、乙女座の守護する宮……次々に進んで行く。
沢山続くので省略しますが、やっとの事で今、最後の宮殿、双魚宮、魚座の守護する宮に着きました。二人とも息切れしないとか、すごいです。サガさんは私を抱えてくれているのに驚きです。……しかし、此処まで来ましたが、黄金聖闘士には会わなかったですね。
やはりというか、なんていうか、アイオリアが産まれている事から、恐らくこれから現れるのだろう。
そんな感じで考え込んでいたら、歩いていたサガさんとアイオロスさんが立ち止まる。一体どうかしたのかと正面を見ると
「魚座の聖衣……」
そう、双魚宮の真ん中を通ていると魚座の聖衣が黄金のオーラを纏い、行く手を阻むかの様に輝いていました。
「勝手にパンドラボックスから出ているとは……。そして聖衣のこの反応。やはり、この子は!」
サガさんはそう言うと私を下ろし、軽く背中を押し、聖衣に近づけさせる。
すると輝きは増して……まるで私と会いたかったと言っている様に感じました。
「おお、この反応はまさしく……」
「ああ、やはり……だな」
後ろに居たアイオロスさんとサガさんに振り返る。
どういう事だろうと思っていると、聖衣の向こうから歩いて来る人が居た。
「この魚座の聖衣の反応。僅かながら黄金の小宇宙を感じる……今代の魚座の黄金聖闘士はそなたか
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